さぁもう直ぐHAPPYに会える！嬉しい～！
HAPPY、私の顔を見たらどんなに喜ぶかしら・・・。
６日も離れていたんだから、きっと私に会いたがっているに違いないわ。
昼間は楽しく過ごしていたって、夜は（ママ・・・）って泣いていたかもしれない。

ランドローズ犬舎さんに向かう車の中であれこれと思いを巡らす私。

日曜の日中は首都高３号線の上りは大抵空いているんですが、この日は逸る気持ちを押さえ切れずに早めに家を出ました。
すると高速に入った途端、集中工事とやらで一車線規制が敷かれ大、大、大渋滞！
（ったく、よりにもよって何で今日集中工事なの？！）とSo selfishに怒りつつ高速を降りたものの、一般道も渋滞していて結局お約束の時間に１５分遅刻して到着しました。

早速お電話をすると、N原様が近くの大通りまでHAPPYを連れて来て下さいました。
ジャジャジャ～ン！待ちに待った６日ぶりの再会です！

「ママ～！ママに会いたかったでちゅ！」

嬉しそうに耳を引っ張り、ちぎれる位にしっぽをフリフリしながら喜ぶHAPPY！

「HAPPY！ママもHAPPYに会いたかった～！」

と可愛い息子をこの腕にしかと抱きしめ・・・

となるはずだったのに、あれっ？

車に乗り込んだHAPPYは私の顔も見ずに窓から外を見ています。
それでもめげずに「HAPPY、ねぇこっち向いてママにお顔を見せて！」と私。
その問いかけも完全無視し今度は名残惜しそうにN原さんのお顔を見ているHAPPY。

私はHAPPYのその素っ気ない態度にいたたまれず、思わずN原様に嘆いてしまいました。
『どんなに喜んでくれるかと思っていたのに・・・』と。

するとN原様は一言　『そんなもんです。』

蘊蓄のある深いお言葉の意味を噛み締めながら帰路につく私とHAPPY。
またしても首都高下りの渋滞にはまりながら、ふとHAPPYの横顔を見ると、座ったままの姿勢でうとうととしていました。
が、パッと目を開けた瞬間に「HAPPY!お帰りなさい！お疲れさま！」と言うとちらっと私の方を見ました。
でも次の瞬間には又目を閉じスヤスヤと寝てしまいました。

人間よりも犬の方がずっと好きなHAPPYにとってランドローズさんは夢のような故郷。
トリミングでお邪魔する事が殆どだったのに、今回のように可愛い女の子に囲まれながら、N原様ご夫妻から皇族クラス？！のVIP扱いを受けて楽しくない訳がないですものね。

お部屋のあちこちにマーキングをしまくり、女の子を追いかけ、大好きなお食事を用意して頂いて我が儘も言いたい放題だったようです。
（叱られた事で萎縮してしまうと交配に支障を来す為、だそうです）
あの王様衣装を着せてあげれば良かった。（笑）
久しぶりに私と再会したからと言って喜ぶはずも有りませんね・・・。

私にとっては寂しく長い６日間も、HAPPYにはあっという間の６日間だったのでしょう。

まぁ言ってみれば、帰りの車中、夢うつつでボーッとしていたのは
竜宮城から帰って玉手箱を開けてしまった浦島はっぴーだった訳です。

お約束通り玉手箱から出た煙で黒かった毛は真っ白に・・・

なんと、ウィートンスコッチになっていたのでした！　

な事はありませんでしたが、家に帰って来たHAPPYは心なしか以前より少し逞しくなったような気がしました。（親バカです）
帰って来て１～２日は、何と言うか借りて来た犬のようにしていましたが（笑）今では元通りの生活に慣れ毎日元気に過ごしています。

でも時折独り静かに窓から遠くの方を眺めているんです。
お空の向こうの夢のようだった竜宮城を思い出しているのかもしれませんね。