「smartphone」は,「スマートフォン」と発音・表記します。携帯電話会社の広告や、一般の人たちの発音・表記でも、「スマートフォン」が多く使われています。
①原則として、「ファ・フィ・フェ・フォ」と発音し、表記する。
なお、「ファ・フィ・フェ・フォ」の発音は、原音のような歯と唇を使った発音ではなく、両唇を使った日本語としての発音で差し支えない。
出所:『NHKことばのハンドブック第2版』より
なお,「telephone」「earphone」「interphone」「headphone」などは、「慣用が定着している」ことから,「ホン」で発音・表記されています。
外来語の発音・表記の原則は、国の「外来語の表記」(平3.6.28・内閣訓令・告示)にしたがいますが,それ以前、昭和29(1954)年に報告された「外来語の表記」では次にように「ハ・ヒ・ヘ・ホ」を基本にしていました。
・原音における特殊な発音の書き表し方
[ファ・フィ・フェ・フォ][ヴァ・ヴィ・ヴェ・ヴォ]
・・・なるべく「ハ・ヒ・ヘ・ホ」「バ・ビ・ベ・ボ」と書く。
プラットホーム、バイオリン
ただし、原音の意識がなお残っているものは、「ファ・フィ・フェ・フォ」「ヴァ・ヴィ・ヴェ・ヴォ」と書いてもよい。
*『日本語の表記』(昭54・角川小辞典29)参照
現代日本語の漢語・和語(オノマトペや方言を除く)には、「ファ・フィ・フェ・フォ」が含まれる語はありません。そのため、原音[fæ][fi][fe][fo]が外来語として日本に入ってきた当初は、「ハ・ヒ・ヘ・ホ」や「フア・フイ・フエ・フオ」(2拍で発音するもの)といった発音・表記が使われました。
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