>>>23年ぶり新刊『ドラえもん』-予約殺到で発売前に異例の2度重版
小学館が11月に発売の『ドラえもん 0巻』(作者:藤子・F・不二雄)は,発売前に予約が殺到し,2度の重版を実施した。『ドラえもん』の担当者は「予約が殺到して,コミックス発売前の重版を2度も行ったのは,小学館史上初です」と異例のことだと説明した。
『ドラえもん 0巻』は,『ドラえもん』の連載50周年を記念して企画された。1969年に小学館の6つの雑誌(『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』)にて連載がスタートしたが,各雑誌の対象読者別に描き分けられた6種類の第1話が存在しているため,『ドラえもん』には6種類の異なる第1話が存在していることから,発売される0巻は全6種類の異なる第1話を完全収録。てんとう虫コミックス『ドラえもん』としては1996年のコミックス第45巻発売以来,実に23年ぶりの最新刊となった。
『ドラえもん』は,22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット「ドラえもん」と,勉強もスポーツも苦手な小学生「野比のび太」が繰り広げる不思議な日常生活を描いた物語。ドラえもんのおなかにある四次元ポケットから取り出す多種多様な「ひみつ道具」で,のび太を手助けしたりする姿が人気となり,テレビアニメが現在も放送中。漫画は藤子・F・不二雄さんが1996年に亡くなったため,同年で終了した。
なお,コミックス第1巻が1974年8月から刊行がスタートしており,来月には247刷を実施。45年間毎年重版され,小学館作品の刷り数&発行部数1位となっている。