タイトル挑戦最年少記録に暗雲 藤井七段
新型コロナウイルス感染症騒動のあおりを受け,将棋の最年少棋士藤井聡太七段(17)が「第九十一期棋聖戦」で挑んでいるタイトル挑戦の最年少記録が厳しさを増している。日本将棋連盟は5月31日まで対局を制限しているためである。
連盟は,百キロ以上の移動を伴う対局を5月31日まで休止すると発表。ほとんどの対局は東京と大阪の将棋会館で行われるため,愛知県在住の藤井七段の公式戦は,全て延期になった。藤井七段が本戦で四強入りし,初の挑戦権獲得に迫っている棋聖戦も,準決勝以降の日程が決まっていない。
現行の最年少記録は屋敷伸之九段(48)の十七歳十カ月二十四日。藤井七段は十九日で十七歳十カ月になる。タイトル挑戦の記録は,タイトル保持者と複数回戦う番勝負の第一局が始まった時点が基準となるため,例年通り六月前半に棋聖戦の第一局がなければ,挑戦権を得ても記録を更新できない。
ただし,タイトル獲得の最年少記録更新には,時間的な余裕がある。現行記録は,同じく屋敷九段の十八歳六カ月。挑戦者決定リーグで首位にいる「第六十一期王位戦」など,年内に決着する予定の四棋戦のいずれかで獲得すれば,新記録となる。
⇒⇒ 日本将棋連盟・緊急事態宣言延長の発表を受けて
>>> 緊急事態宣言延長の発表を受けて 日本将棋連盟
更新:2020年05月08日 16:30
このたび日本政府より、緊急事態宣言が5月31日まで延長されることが発表されました。
これを受けまして日本将棋連盟では、5月7日から5月31日まで、公式戦における対応を以下の通りとさせていただきます。
1.東西交流等、対局者の長距離移動を含む公式戦の対局は引き続き延期とし、6月1日以降に実施する。これに伴い、進行に影響がある棋戦は、棋戦主催社と協議の上、タイトル戦を1~2ヶ月程度延期する可能性がございます。棋戦情報につきましてはこちらのページにて随時更新してまいります。
2.東京・将棋会館、および関西将棋会館における対局を1部屋1局以下に抑える。