藤井聡太棋聖♪ 将棋・王位戦七番勝負-木村一基王位に3連勝で最年少二冠&八段に王手!
将棋の王位戦七番勝負第3局は,8月5日に2日目を迎えた。前日4日に,木村一基王位(46)が46手目を封じ手。開封された後,午前9時から挑戦者の藤井聡太棋聖(18)の手番で再開し,先手の藤井棋聖が中盤から積極的に攻めて木村王位に反撃のチャンスを与えないまま優勢になり,5日午後7時22分,149手までで木村王位を投了に追い込んだ。
終局後,藤井棋聖は「寄せにいったところで誤算があり、負けにしてしまったかもしれないと思った。これまでの将棋を反省して(第4局も)良い将棋が指せるようがんばりたい」,木村王位は「じりじりとした展開にしておけば(勝機がある)と狙っていたが,攻められっぱなしだった。後がなくなったが,(次も)いつも通り精いっぱい指したい」と話した。(読売新聞 / 2020年8月5日 20時30分)
次回,第4局は8月31日,9月1日に行われる。藤井棋聖が勝利すると,最年少での二冠・八段昇段を同時に達成する。二冠は,羽生善治九段(49)の21歳11カ月を3歳近く更新。八段昇段は,加藤一二三九段(80)の18歳3カ月を3カ月ほど更新する。
▼ 封じ手
日をまたいで対局を行うときに,その日の最後の一手を紙に記入して,封筒に入れて封をすることを封じ手といいます。翌日の対局再開時に封じ手を開封し,記入しておいた手を指すことで対局を続行します。こうすることで,持ち時間の不公平をなくしています。
封じ手には,棋戦名と対局会場を記載し,両対局者の署名と立会人が署名し、同じものを2通作成し,立会人と対局会場がそれぞれ1通ずつ保管します。
◇木村王位 木村王位は昨期,46歳3カ月という史上最年長での初タイトルを獲得し,“中年の星”として大きな話題となった。