第70期王将戦リーグ開幕戦 藤井聡太2冠,羽生善治九段に敗れる
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22日,渡辺明王将(36)への挑戦者を決める第70期王将戦リーグの開幕戦で3冠への挑戦を目指す藤井聡太2冠(18)=王位,棋聖は,歴代最多の通算獲得タイトル数99期の羽生善治九段(49)に,80手で破れた。藤井2冠は今月12日,東京都渋谷区のスタジオ「シャトーアメーバ」で行われた第41回将棋日本シリーズJTプロ公式戦2回戦で豊島将之竜王(30)に先手で敗れており,これでデビュー以降5度目の連敗を喫した。
勝利した羽生球団は,藤井聡太2冠に対し,公式戦初勝利となった。 羽生九段はタイトル獲得通算100期を目指して豊島竜王への挑戦権を獲得したばかり。調子を上げている。
棋界最難関とも称され7人で争う王将リーグ。今期は順位の上位者から広瀬章人八段(33),豊島将之竜王(30)=叡王=,藤井2冠,羽生九段,永瀬拓矢王座(28),木村一基九段(47),佐藤天彦九段(32)が参加。渡辺3冠を含めて将棋界8大タイトルの保持者の全員が集結した。さらに,全員がタイトル経験者という豪華な顔ぶれである。
藤井聡太(ふじい・そうた):2002年(平14)7月19日,愛知県瀬戸市生まれ。小1でアマ初段。12年9月に杉本昌隆7段門下でプロ棋士養成機関の奨励会。15年3月の詰将棋解答選手権で最年少優勝(当時12歳)。16年10月に史上最年少14歳2カ月で四段になり,中学生としては史上5人目のプロ入り。デビュー戦では,それまでプロ最年少記録(14歳7カ月)を保持していた加藤一二三九段を下した。