11月3日(祝・火) 弥五郎どん祭り 奉賛行事は中止
例年11月3日,4メートル85センチの大男・弥五郎どんが大隅の街を練り歩く「弥五郎どん祭り」はおよそ900年続くとされる伝統の祭りで,鹿児島県の無形民俗文化財にも指定されています。
今年8月,実行委員会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため,弥五郎どん祭りの奉賛行事の中止を決めました。3日は岩川八幡神社で神事のみが行われ,奉納太鼓の披露などがありました。
例年11月3日,曽於市大隅町の岩川八幡神社周辺で,八幡神社の例祭,「弥五郎どん祭り」が行われます。弥五郎どんは同神社の祭神。モデルは古代の隼人(はやと)族首領や6代の天皇に仕えたといわれ,日本書紀にも登場する武内宿禰(たけうちのすくね),あるいは隼人族の首領など諸説あります。祭りは無病息災を祈願して行われます。
浜下りを待つ弥五郎どんと,弥五郎太鼓の奉納。
祭りで一番の見どころは「弥五郎どんの浜下り」です。午後1時,八幡神社を出発。100人 の太鼓衆に先導され,練り歩くさまは勇壮で,電線や高架などをくぐるときの横倒しの姿は近年「イナバウアー」と呼ばれ,見どころのひとつにもなっています。 そんな雄姿をひと目見ようと,毎年県内外から見物客5~8万人が詰めかけます巨体をゆっさ,ゆっさと左右に揺らしながら,元気な太鼓に先導され3時間近くをかけて市街地を練り歩く姿は圧巻です。
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大隅町岩川の中心街の小高い丘の上に,巨大な弥五郎どんの姿が見えます。高さ15メートルの弥五郎銅像が見守るように立つ空間は,広さ20ヘクタールという広大な敷地です。
約900年の歴史を持つ県無形民俗文化財「弥五郎どん祭り」。毎年11月3日に,身長4メートル85センチ(台座を入れると約6メートル)の「弥五郎ど ん」が街中を練り歩く。そのお面は,スタート地である岩川八幡神社のご神体として本殿に祭られており,年に1度,祭りのときにのみ直接拝むことができる。
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