米投資ファンドの
コールバーグ・クラビス・ロバーツ(kkR)と
楽天 は16日,全国に326店舗(従業員数34,600人・2020年11月現在)を展開する
スーパーの西友に出資すると発表した。西友の親会社の米小売り大手ウォルマートから西友株を米投資ファンドのKKRが65%,楽天は新たに設立する子会社の楽天DX ソリューション(仮)を通じて20%を取得する。なお,ウォルマートは引き続き西友株15%を保有する。株式の売却に当たって西友の企業価値を1,725億円(約16億米ドル)と見積もった。
提携を通じて新型コロナウイルス禍で消費行動が変わる中,ネットとリアル店舗の融合をはかり,西友のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める。具体的には以下の施策が考えられている。
・デジタル・チャネル投資の加速化による,アプリを利用した買い物,決済,配達の実現
・現金を使わないキャッシュレス決済の導入
・オンラインとオフライン(実店舗)を融合させたサービス体験の向上
・消費者のニーズを先取りしたエブリデー・ロー・プライス(毎日低価格)商品群の拡充
楽天とウォルマートは2018年に提携。西友の店舗や楽天の物流センターから,利用者の自宅に食料品や日用品を配送する「
楽天西友ネットスーパー」 を事業化している。
西友楽天市場店