>>>楽天銀行1000万口座 個人客浸透で預金残高,中堅地銀並みに
インターネット専業銀行の楽天銀行が「楽天経済圏」の強みをいかし,個人客浸透で預金残高を増やしている。預金残高は,2020年12月に5兆円を超え,中堅地銀と肩を並べる。
1月に楽天銀行の口座数がネット銀行として初めて1000万口座を突破した。低コストを武器にした金利優遇や,新型コロナウイルス感染拡大を受けたキャッシュレス化が背景にある。
口座数が2000万~4000万規模のメガバンクには及ばないものの,増勢が加速している。
ネット証券の楽天証券との口座連携サービスが人気で,店舗や通帳を持たない低コスト運営により,普通預金金利もメガバンクの20倍の0・02%と高い。楽天証券との口座連携サービスを利用すると,0・1%に上がる。
コロナ禍でネットショッピングモール「楽天市場」の利用者が増えていることも追い風となっている。楽天銀行によると,新規口座開設者の6割超が楽天市場など楽天のサービス経由だという。
楽天市場での買い物をクレジットカード「楽天カード」で支払い,引き落とし口座を楽天銀行に設定すると,楽天市場での買い物に付くポイントが増える。