毎日新聞出版から刊行の『最後の角川春樹』伊藤彰彦著が話題となっている。
『人間の証明』、『セーラー服と機関銃』…活字と映像を交錯させて,70~80年代に映画界を席巻,「風雲児」とも呼ばれた角川春樹氏も来年1月には80歳。
『
最後の角川春樹 [ 伊藤 彰彦 ]』は,角川春樹の,生まれてから現在までの軌跡を書いた本。
本と映画と音楽の連携・融合。父との闘争と和解,価値破壊と文化創造…。
そして今は,「全国の町の本屋さんを元気にする」ために尽力しているという。本屋さんに利益が落ちるように,大手取次店にも交渉を重ねているとのこと。このような角川春樹の人生の軌跡を,二年間,及ぶ合計40時間に及ぶのインタビューをもとに,まとめ上げられた本が,『
最後の角川春樹 [ 伊藤 彰彦 ]』である。
◇目次・・・・・・・・・・
序章 敗れざる者
第1章 少年時代(~二十二歳)
第2章 編集者時代(二十二~三十三歳)
第3章 映画プロデューサー時代(三十四歳~)
第4章 俳人と映画監督の間(四十歳~)
第5章 収監そして復帰へ(五十一~六十二歳)
第6章 最後の監督作品
終章 それでも敗れざる者
著者:伊藤彰彦[イトウアキヒコ]
1960年愛知県生まれ。映画史家。『映画の奈落―北陸代理戦争事件』『無冠の男―松方弘樹伝』などの著作で,ノンフィクションの新しい領域を切り開いた。