>>>藤井聡太竜王,過去4回優勝の朝日杯はベスト8で敗退 -直近10局6勝4敗で年度勝率は8割を切る-
藤井聡太竜王(王位,叡王,棋聖,19)は1月16日,第15回朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント2回戦で,永瀬拓矢王座(29)に敗れた。午前中に行われた船江恒平六段(34)との対局は勝利したが,午後に行われた永瀬王座との一局は敗戦。過去4回優勝の朝日杯でベスト4を逃すとともに,直近10局は6勝4敗に。2021年度の成績は59局で47勝12敗,勝率.7966と8割を割り込んだ。
棋聖,王位を防衛,さらに叡王,竜王という順に奪取し,四冠で棋士の序列1位に立ったが,ライバル棋士のマークもあってか,最近は苦しい戦いが続いている。
これから,挑戦中の王将戦七番勝負,さらに保持する4タイトルの防衛戦,A級昇級を目指す順位戦など,強豪との重要局が続く。
>>>朝日杯将棋オープン戦 藤井聡太竜王,4回目の優勝に向けて本戦初戦突破
藤井聡太竜王(王位,叡王,棋聖,19)は1月16日,早指し戦の朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント1回戦で船江恒平六段(34)に95手で勝利した。午後2時からの2回戦では,ベスト4入りをかけて戦う。藤井竜王は,第11回大会に優勝し,15歳6カ月という全棋士参加の一般棋戦で最年少記録を更新。第12,14回と優勝している相性のいい大会で,まずは順調なスタートを切った。
現在,ALSOK杯王将戦七番勝負で渡辺明王将(名人,棋王,37)と戦っている最中でもあるが,この早指し戦でも優勝を果たしたい。
先に持ち時間を使い切ったのは,藤井聡太竜王。時間のない中でも中盤からペースを握ると,1分将棋が続く中でも確実な形勢判断,速度計算で差を広げた。終盤は難解な局面の連続で苦しんだが,最後はなんとか勝ち切った。
▼朝日杯将棋オープン戦▼
持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選,二次予選を勝ち抜いた棋士が,シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王は4回出場し3回優勝している。