霧島市の霧島神宮が9日,「国宝」に指定された。国宝への指定は県内では照国神社の太刀銘「国宗」に続く2件目。建造物としては初めて。
国宝に指定されたのは霧島神宮の社殿の一番奥で神を祀る本殿と正式な参拝などの際に入れる拝殿,そして2つを繋ぐ幣殿。いずれも建物の質が高く,彫刻や絵画などの豪華な装飾が施され近世の建築装飾技術の集大成といえること。東アジアで多く見られ日本では南九州に伝わる「龍柱」も東アジアとの繋がりを表す文化史的な意義が深いと評価された。
霧島神宮では明日(11日),国宝の指定を記念した式典を行う予定。
・霧島市霧島田口2608-5 (旧霧島町)
交通アクセス JR日豊本線霧島神宮駅から車15分 九州自動車道・溝辺鹿児島空港ICから車45分
閑寂な老杉の濃い緑に包まれた参道・境内を抜けると,格調高い朱塗りの社殿の荘厳かつ豪華絢爛な姿があらわれます。建国神話の主人公である瓊々杵尊(ニニギノミコト)を祀った霧島神宮は,創建が6世紀と古い歴史を持つ神社です。
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霧島の緑に抱かれ,赤い社殿が美しい霧島神宮。はじめは高千穂峰と火常峰の間にある背門丘に建てられたといいます。それが,霧島山の噴火による焼失と再建を繰り返し,約500年前に現在の場所に移されました。現在の社殿は島津氏第21代当主(第4代薩摩藩主)島津吉貴が,1715年に建立・寄進したものです。
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