塩田知事が施政方針「和牛日本一獲得に全力」 鹿児島県議会で
塩田康一鹿児島県知事は,県議会3月定例会における施政方針で,10月開催の全国和牛能力共進会鹿児島大会について「鹿児島の魅力をアピールする絶好の機会。『和牛日本一』の獲得に全力を挙げる」と述べた。
知事は,「農林水産業をはじめ,鹿児島の主要な産業は付加価値の向上が課題」とし,「経済を持続的に発展させることで県民所得の向上につなげる」との所信を述べた。
鹿児島黒牛
全国一位の和牛・黒毛和種の生産県である鹿児島。「鹿児島黒牛」の特徴は、きめ細かなやわらかい肉質と,バランスの良い霜降り肉にあります。
豊かな南国の自然の中で,卓越した農家の技術と愛情で育てられ,きめ細かなやわらかい肉質と,バランスの良い霜降り肉は,まさしく鹿児島黒牛の特徴です。衛生的牛舎での安全な飼料給与、また公的機関の食肉検査はもちろん、独自の衛生検査も実施し、安全管理は万全です。
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鹿児島黒牛の品種は黒毛和種です。和牛には「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」および「無角和種」の4種があり,このうち日本で飼育されている和牛の9割がこの黒毛和種です。
鹿児島の黒毛和種の生産量は,日本一で「鹿児島黒牛」のブランド名で販売されています。おいしさや安心・安全にこだわり,丁寧に育てられた鹿児島黒牛は,きめ細やかなやわらかい肉質とバランスのよい霜降りが特徴です。
【鹿児島黒牛の歴史】
日本では神代の昔,大国主命(オオクニヌシノミコト)が農民に牛を食べさせたという伝説があります。だが,仏教伝来以降は肉食,とりわけ有用家畜であった牛馬の食用がタブーとされてきました。
江戸時代になって外国人の肉食に影響されて食べ始めましたが,日常的に食するようになったのは大正時代です。
鹿児島黒牛の歴史は古く,明治時代には全国でいちはやく県の畜産試験場を設立し,おいしい牛肉づくりのための研究が始まりました。
当時県内各地で飼われていた羽島(はしま)牛・加世田(かせだ)牛・種子島(たねがしま)牛などの牛に改良に改良を重ねて生まれたのが,現在の鹿児島黒牛です。 平成4年4月,鹿児島黒牛はかごしまブランドに指定されています。
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◆鹿児島の「黒さつま鶏」
黒豚,黒牛に次ぐ新たな鹿児島ブランド化を目指す「黒さつま鶏(どり)」は,県農業開発総合センターが在来種の「薩摩鶏」と「横斑プリマスロック」を交配して開発しました。肉質は脂肪の乗りがよく,うまみ成分のアミノ酸が多く含まれます。
黒さつま鶏は,羽色が雌は真っ黒,雄は白黒交じりの横斑。県は,「黒豚、黒牛に続く黒シリーズ第3弾として育てたいとしています。
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