>>>東北・北海道「最後のキャバレー」「白ばら」、年内で閉店
東北・北海道で「最後のキャバレー」と言われ、2015年末に閉店した山形県酒田市日吉町の「白ばら」。17年末に飲食店として再開したが、新型コロナウイルスの影響などで今月30日、再びその歴史に幕を閉じる。
「白ばら」は、キャバレーとして1958年にオープン、69年からは現在の建物で営業してきた。「大人の社交場」として栄え、最盛期には約100人のホステスが在籍したが、時代の荒波にもまれて経営状況は悪化し、2015年に閉店した。
その後、ホテル経営者のSさん(59)が継ぎ、内装はそのままに17年、飲食店として再スタート。 だが、新型コロナの感染拡大で営業が制限され、利用客が激減。今月30日での閉店を決めた。
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白ばらの閉店を惜しんで、県内のみならず、遠方から足を運ぶ人たちもいて、にぎわっている。オーナーのSさんは、「『昭和』を前面に出して、最後の日を迎えたい。今後は、活用してくれる人を見つけ、白ばらを引き継いでもらいたい」と、次世代へのバトンタッチを望んでいるという。