神奈川の老舗旅館「青巒荘」が民事再生法申請、負債8億円
神奈川県湯河原町に本拠を置く旅館経営の「株式会社青巒荘」は、2月1日付で横浜地方裁判所小田原支部へ民事再生法の適用を申請しました。負債総額は約8億5000万円の見通しです。
1929年創業の同社は、奥湯河原温泉で客室数42室の温泉旅館
青巒荘(せいらんそう)」を運営していました。同施設は、奥湯河原温泉では古くからある旅館の一つで、源泉掛け流しの温泉や落ち着いた佇まいが人気となっていました。
しかし、景気低迷やレジャーの多様化などで客数が落ち込むと、新型コロナウイルス感染症の影響により休館や時短営業を余儀なくされるなど事業環境が悪化しました。加えて、過去の設備投資などによる多額の借入金が資金繰りを逼迫したことから、自力での再建を断念し民事再生法申請に至ったようです。
スポンサー候補の「株式会社フォレスト」(神奈川県湯河原町)による支援を受け、営業を続けながら再建を目指す方針です。