新潟市の旅館「高島屋」で17日朝に始まった、将棋の棋聖戦5番勝負の第2局。
>>>藤井聡太棋聖、 山崎隆之八段に連勝/将棋・棋聖戦五番勝負第2局
第95期棋聖戦五番勝負第2局は6月17日、新潟市の「
岩室温泉 高志の宿 高島屋」で行われ、藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、21)が挑戦者の山崎隆之八段(43)に勝利した。この結果、シリーズ成績は藤井棋聖の2勝0敗に。防衛5連覇で達成となる最年少での永世位獲得に“王手”をかけた。第3局は7月1日、愛知県名古屋市の「亀岳林 万松寺」で指される。
前期、藤井棋聖が防衛を決めた「高志の宿 高島屋」を舞台に争われた第2局。結果、シリーズ成績は藤井棋聖の2勝0敗に。通算5期で付与される“永世棋聖”資格まであと1勝に迫った。永世棋聖は、歴代に大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖のほか、資格保持者は羽生善治九段、佐藤康光九段と将棋界のレジェンドが名を連ねているが、藤井棋聖が獲得した場合は6人目となる。なお、永世称号獲得の最年少記録は、23歳11カ月で達成した中原永世棋聖が保持しており、藤井棋聖が達成した場合はその記録を更新する。
ストレートの3連勝で新たな大記録を打ち立てるのか、15年ぶり2度目のタイトル戦に挑んでいる山崎八段が一矢報いるのか。注目の第3局は来月1日、名古屋市の「亀岳林 万松寺」で予定されている。
藤井棋聖はヒューリック杯棋聖戦五番勝負と同時並行して、伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎えた叡王戦五番勝負にも臨んでいる。叡王戦は現在2勝2敗と両者同星となっており、フルセットで決着を付けることになった。藤井棋聖が防衛で全冠保持を続けるのか、伊藤七段が絶対王者の牙城を崩すのか。叡王戦最終局のゆくえからも目が離せない。