ミーンミンミンミンミンミン・・・・・
ジーワジワジワジワ・・・・・
『あ~・・・・あっついな~っていうか、蝉ウルサ!』
気が付くと、今年の夏休みも、もう1日だけか~・・・・最後の1日だってのに、外は相変わらず物凄い良い天気だな~。
ミンミンミンミンミン・・・・・
はは、『最後の夏休みなのに物凄い良い天気だな~』っていうのは何だか変か?
ジーワジワジワジワ・・・・・
・・・・・夏休みになる度に、今年の夏休みは何だかすんごい楽しい事が待っていそうな気がしてて、何が起こるのかちょっと期待してたりするんだけど、結局今年も取り立ててなんら変わった事もなく、いつもと変わらない地味~な夏休みで、ちょっと物足りなかった気がするけど・・・・
ミンミンミンミンミン・・・・・
ま、これはこれでいっか~・・・・・人間、何事も無くつつがなく、普通~に暮らしていけるのが1番・・・・
ミーンミンミンミンミンミン・・・・・
ジーワジワジワジワ・・・・・
今年も何の問題も無く平和に過ごせて良かった良かった。
な~んてジジ臭い事を能天気にボ~っと考えていた
そう、
あの時までは。
その後に起こる事件など予想もつかずに・・・・・。
??
「カブト虫取りに行かないか?」
ドン!
ティムラス
「は?」
ソル
「カブト虫だよ、カブト虫。」
ティムラス
「はぁ~?小学生じゃあるまいし、何でこの歳になって猛暑の中山に行って虫捕りしなくちゃいけないんだよ?」
しかもいきなりのドアップで・・・・・
ティムラス
「・・・・っていうか、そのふざけた性格は、あんた、ソル3兄弟の内の長男トン吉だな?」
ソル
「は!?何!?そのふざけた名前は!?」
しかも、そのふざけた性格ってどういう事!?シツレイしちゃうっ
ティムラス
「え?だって、この前miwakoさんが、ソルは家に3人居るから、『お迎えした順番に、長男トン吉・次男チン平・三男カン太ね』って言ってたよ?
顔が一緒だから名前決めないとややこしいからってさ~、聞いてなかったの?」
ソル
「は~? ったく、いつもふざけたおばさんだよな~!
(しかもトン吉・チン平・カン太って・・・・年齢バレバレだよ)
こんな美少年をつかまえてカン太とは何だよ、カン太とは!そんな名前絶対認めないからなっ」
プンプン!
ティムラス
「まぁ、それは置いておいて、何でいきなり虫捕りなの?そしてどうして誘うのが俺なの?」
ソル
「お前~、俺の人生においてこんな重要な一大事をサラっと流したな?
・・・・・んまぁいっか。
そうそう、それなんだけど、この前さ~、買い物帰りにフと空を見たら、結構立派なカブト虫が裏山の~・・・・ほら!あのズンドコ山ってとこ?そこに向かって飛んでいったのが見えたのよ。それを見たらさ、ムショ~~~に少年の頃の心が甦ってきてさ、(  ̄ー ̄)フッ トオイメ クワガタとかカブト虫を捕りに行きたくなったワケよ! だから虫捕りに行こ!」
ティムラス
「やだって!今、俺忙しいし・・・っていうか、ズンドコ山ってよく考えたらふざけた名前だよな~。
とにかく、そんなに行きたいのなら俺じゃなく他の誰かを誘って行って行きなよ」
ピピピ・・・・テレッレレレ~♪
ソル
「忙しいって言って、今ゲームやってんじゃん!」
ティムラス
「だから~・・・・お!やべ!!」
チュドーン!・・・・・ピピピピッ
ティムラス
「あ~、ヤバかった。
ほら~!ソルが変に話し掛けるから最後の一機がムダになるトコだったじゃん!
そんなに行きたいのならさ、俺じゃなく、あの~・・・・ホラ、何ていったっけ?
生物学者のリンデン博士って居るじゃん?その人に同行してもらえばいいじゃん。」
リンデンで~す♪
ソル
「え~・・・・やだよぉ。「(ーヘー;)」
ティムラス
「何でよ?専門家だから虫捕りについても詳しいだろ?色々助かるかもよ?」
ソル
「だってさ~・・・・
ほら、あの人、自分の趣味が高じて生物学者になった人だろ?
・・・・・色々面倒臭そうじゃん・・・・。」
1つ質問すると目をキラキラさせて10も20も答えが返ってきそうな~・・・・
ティムラス
「あ~・・・・んまぁ、確かにそうだね」
ソル
「それに、俺が一緒に行きたいのはティムラス君だもん。
だ・か・ら♪ティムラス君、一緒に行こうよ~♪
100均で俺とティムラス君の分の虫網と虫篭も買っちゃったし~!
もう夏休み、1日しか無いんだよ?夏休み最後の思い出に付き合ってくれてもいいじゃん!」
ティムラス
「何で変な所で手回しが良いんだよ。
っていうか、俺より年上のクセに甘えんなよな~
とにかく、俺はこのゲームをクリアしたいの!今大事な場面だから、どうしても行きたいのなら誰か別の奴を誘って!」
ポチ! 再開・・・・と!♪
ビービビビビ・・・・
デデデッデデッデデデデデ~♪
ソル
「ね~、そんな事言わないでさ~」
ティムラス
「おお!やっとラスボスのお出ましか!?」
デ~デ~デ~ッデッデッデ~ッデッデッデ~♪
ソル
「ティムラスきゅ~ん?」
ピピピ・・・ピピピッピ・・・
ティムラス
「お~い」
キュン!キュン!! キュキュン!!
ソル
「・・・・・・・・・・・・」
僕の夏休み【2】へ続く。