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ソル
「いや~さっきは本当に悪い事しちゃったし・・・・マジで許してもらえないかと思ったけど許してもらえて良かった!ぶっちゃけ一人じゃ心細かったんだよね~!
付いて来てくれてありがとねっ」
ティムラス
「まだ許したワケじゃないけど・・・・だってさ、あんた人が止めてるのに忠告を聞かないで本気で一人で山に行きそうだったし・・・・っていうか、気分が乗っちゃえば後先考えないで一人でフラフラとどこでも行っちゃうタイプだよね?
っていうか、大の大人が一人で虫捕りっていうのも恥ずかしくない?」
ソル
(とか言いつつ、何だかんだ言って結局心配になると放っておけなくて付いて来ちゃったりするタイプなんだよね~、コイツは。 良い奴~!
だからコイツ、好きなんだよね。・・・・・扱い易くって。)
「いや~?ペットショップの業者とかでも自分で山に入ってカブト虫やクワガタ捕って売ってるらしいし、そんなに不自然じゃないだろ?
個人の虫も状態が良ければ買い取ってくれるらしいんだけど、ヒラタクワガタなんて運良く大きい物を捕まえてペットショップに売れれば万単位になるらしいぞ?」
ティムラス
「へ~、そうなんだ~。
・・・・・って・・・・・ん?やけに詳しいな。」
ソル
「え?・・・・そうか?
あ~ぁ、ほら!今回虫捕りに行きたいな~って思ったからさ、ネットで色々調べてたんだけど、そん時にチラっと書いてあったんだよ」
ティムラス
「ふ~ん。 っていうかさ~。」
ソル
「何?」
ティムラス
「その服装何とかならなかったの?」
ソル
「は?」
ティムラス
「いくらなんでも森に入るのにシャツにスラックスってありえないだろ~?
他に無かったのかよ?
しかもめちゃ軽装だし・・・持って来た物が虫篭と虫取り網だけって普通ありえないだろ?」
ソル
「・・・・あぁ、だって、そんな本格的な山登りではないし、俺これしか服持ってないんだもん。
でも、その代わり靴はちゃんとスニーカーを履いてきたよ?
最近miwakoさんもケチ臭くって男子ドールの服も買ってくれないしさ~。
ホンット、困っちゃうんだよね!」
う・・・―( ̄ー ̄;)→グサッ!(by美羽子)
ソル
「っていうかさ、俺の事軽装って言ってるけど、そういうお前は何でそんなデカイバッグ持ってきてるんだ?
っていうか、何故山登りにショルダーバッグ?リュックとか無かったのかよ?」
ティムラス
「あぁ~、これ?」
ティムラス
「本当はリュックを持って来たかったんだけどさ~、また例の如く美羽子さんが買ってあったリュックをどっかにやっちゃったから仕方なく一番デカイこれになっちゃったんだよ。
ううっ・・・=(ー ー;)⇒グサグサッ!(by美羽子)
でも、俺が付いて来て正解だったな、だってあんた本っ当~に何も持ってきてないんだもん!
暗くなった時の為のライトだろ?腹が減った時の軽食だろ?後、熱中症対策のタオルに飲み物に虫刺され薬と~・・・・」
ソル
「へ・・・・へ~、凄い重装備だねぇ~・・・・」
(もしかしてコイツも面倒臭いタイプの人間か?)
ソル
「・・・・っと!おお!ほら!
二人で楽しく話している内にズンドコ山の入り口に着いたぞ!」
ティムラス
(さっきまでショゲてたクセに今はこの変わりよう・・・ゲンキンな奴。
っていうか、まさかとは思うけど、もしかして俺・・・・まんまと乗せられてるっぽい?)
ソル
「ん?どした?早く行こうぜ?」
ティムラス
「あ~・・・・・うん。」
ザク・・・・
ゾクッ
!?
ティムラス
(・・・・・何だ? この感じ・・・・・?)
(・_・ ; )( ; ・_・)(゜゜; )(; ゜゜)
ソル
「?どうしたんだよ、急に立ち止まって、お前さっきからおかしいぞ?
具合でも悪くなったのか?」
ティムラス
「え? ・・・・あ、ううん、具合が悪い訳じゃないんだけど~・・・」
ソル
「んじゃぁンか?
でも、公衆トイレだったらかなり道を戻らないと・・・・・」
ティムラス
「ち・・・違う! そんなんじゃねぇよ!」
ソル
「だったら何だよ~?ハッキリしないな~!」
ティムラス
「あの・・・さ。」
ソル
「うん?」
ティムラス
「今更こんな事言うのも何なんだけど~・・・・」
ソル
「何?」
ティムラス
「・・・・・山に入るの・・・・止めないか?」
ソル
「はぁ!?ここまで来て何で急にそんな事言うの!?」
ティムラス
「いや・・・・その・・・・何となくここから先に入っちゃいけないような気がするというか・・・何と言うか・・・」
ソル
「何だよ~!さっきまで虫捕る気満々で持ち物チェックしてたクセに!
何の理由でそんな事言うんだよ!?」
ティムラス
「う・・・・理由って言われても説明出来ないけど~・・・・でも、何となくそんな気がしてしょうがないんだよ。」
ソル
「も~~~!我侭さんだなっ!
具合が悪いわけでもウチさんでもないんだろ!?
大丈夫大丈夫!!俺が付いてるでしょ~?ここまで来た労力をムダにしない為にも目的は最後まで達成しなくちゃ!
俺が手を引いてあげるからさ! さ!行こ行こ!!」
グイグイッ
ティムラス
「え!・・・ちょ・・・・!」
ソル
「ほら!周りを見てみろ!きれ~な森だな~!
綺麗な森を見ている内にそんなモヤっとした気分なんて吹っ飛ぶから~!
・・・・ん?何だ?こんなクソ暑い中に居るのに手が氷みたいに冷たいな・・・俺が暖めてやろっか?」
ティムラス
「分かった! 分かったから手を離してくれよ!
・・・・っていうか、BLみたいな事言うのやめろよ気持ち悪いから」
僕の夏休み【4】へ続く。