『あぁ、あのジャイロ(Gyro)伯爵の屋敷に暫く居た謎の美少女ね~。
療養の為とか言って暫く居たそうだけど、そういや、今はどこに居んだ?』
???
(やった!警察無線よりも良い情報拾ったかも!!)
『ん~、この前ホールデンのショッピングモールの時計店をうろついてたって話しだけど。』
???
「・・・・・・・・・。」
『時計店~?ブランドの腕時計でも買おうってか?』
『はは!それは無いだろ~?どっちかっていうと、あれはブランド物とは無縁な山猫って感じだよ。
いつもジャイロ伯爵様を取り巻いているお嬢様方とは月とスッポンのタイプだな!
背中の鉄の翼の螺子を直して下さい~・・・てか?』
『あぁ~、あの鉄の翼ね。
しかし、本当にあの翼の構造、どうなってるんだろな?最近になってやっとセスナで人が飛べるようになったのがメジャーになった時代に、背中に着けた鉄の翼で身一つで空を飛べるんだもんな。
各科学者も構造が知りたくてエーオースに研究の申し込みを持ちかけたくて血眼になって探してるらしいが・・・・そういや、当のジャイロ伯爵も一流の発明家だろ?伯爵は・・・・』
『あぁ、ジャイロ伯爵も同じ様に研究を持ち掛けたらしいがダメだったらしいね。女性におモテになるジャイロ伯爵も山猫には形無しってか~?』
『そうなんだ、あ、でも、エーオースに不可侵権を持たせたのはそのジャイロ伯爵なんだろ?エーオースが自ら鉄の翼を差し出さない限りは皆強引にはエーオースには手を出せない・・・ってやつ。
だから俺は、もう既にジャイロ伯爵が研究権を獲得しているんだと思ってた。』
『どこまでも女性にお優しい事で
・・・しかし、ホールデンで目撃されたっていうんだったら、またあの小蝿女が現れるんじゃないか?』
『小蝿女?』
『あいつだよ!あいつ!!パパラッチのチビ女ラミュー(Ra Muw)!!
いつもどこで情報を仕入れるんだか、俺ら(記者)がやっと手に入れた美味しいネタを真っ先に掻っ攫っていくウゼえ女!!
チビのクセに事件が起こればどこにでも湧いて出てきて鬱陶しいから小蝿女って訳よ。
フリーになってからは報道中心だったんだが、何でか最近はエーオースに御執心なんだわ。』
『あぁ~、あの髪の長い娘(こ)ね。
それにしても小蝿女だなんてひでぇネーミングだな~合ってるっちゃぁ合ってるけど
チビ女って言っても、あの娘(こ)、まだ子供だろ?』
『フリーライターに年齢制限無いつっても、紛争地帯に出張っていくんだからそんなわきゃね~だろ。
あいつは元々民法(TV)の報道バラエティに籍置いてたんだ、確か今は25くらいじゃなかったっけかな?
報道バラエティに居た頃はあまり出しゃばる奴じゃなかったんだがな、あの人が亡くなってから無線機を持つ様になってガツガツし始めたな。
無線機も無線機使用パスも本人の物じゃないって噂だし、法スレスレの事やってまでパパラッチやったって金にはならねぇのにな~。』
『へ~、ラミューの事に詳しいのな。もしかして昔付き合ってた?』
『バカ言え!誰があんなブスの伸び悩み貧乳女!!チビのクセに粋がって大型二輪乗ってるのも気に入らねぇのに!!
無理して厚底履いてもチビはチビだっつ~の!!』
『そうか~?俺は結構可愛いと思うけどな~?』
『お前ロリコンか?
じゃぁお前が付き合ってやれよ、お、そうしたらあの小蝿女も大人しくなるかもな!』
『あ、それは勘弁~俺もクビれと胸はある方が良いし・・・・。それに、ラミューと付き合ったらベッドの中の事まで記事にされそうで怖いし』
『言えてる~!!』
ギャハハハハハハハ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・。
???
「って、あんたらね~~~~~。
人が聞いてないと思って好き勝手言ってくれちゃって~」
キーーーーー
ラミュー
「誰がお願いされたってあんたらと付き合うか!私の方が良い記事書いているからって僻んでんじゃないわよ!!悔しかったら私より先に現場入りして10倍面白いネタでも書いて私より稼いでみなっつ~の!!
どうせアンタの〇〇〇なんてXXXXで△△△で〇〇〇〇なんでしょう!?
風呂にもろくすっぽ入ってないから女にも相手にされないのに分かった風に偉そうに人の事言ってんじゃね~わよ~~~!!!」
ウキー!!
ハァハァハァハァ・・・
ラミュー
「・・・と、いけない、乙女が下品な事を叫んで怒ってる場合じゃないわ。
半年掛かってやっとエーオースの情報を掴んだんだもん。早くホールデンに行かないと!」
ラミュー
(エーオース、世界の科学者がまだ誰も開発していない、乗り物なんかじゃない、身一つで空を飛べる鉄の翼を持つ女の子。
記憶を失っているという話しだけど、実はどこかの国の科学者なのか、それとも・・・・ネタ的に面白いってだけじゃなく、何だか個人的にもとっても気になるのよね。)
ラミュー
「さて、方向は真反対になっちゃけど気を取り直して早速ホールデンに行きますか!」
ラミュー
「・・・・っていうか、バッテリー大丈夫かな?たどり着く前に途中で行き倒れちゃったらどうしよう?」
食料ももう無いし・・・・
※ お話しの内容はグルーヴさんのプーリップシリーズドール【STEAMPUNK PROJECT】シリーズのドールに設定してあるストーリーとは全く関係ないお話となっております。ドールの名前等はそのまま使わせてもらっています。
私が勝手に考えたお話しになっていますのでご注意下さい。