へっぽこのととほでくだらなな生活録

ちょい前の、ある日はなしだとおもう　
　
そのひはお休みで、
お昼ねののち、喉が渇いてたんだけども
部屋にはなんにも飲めるものがなかったんで
しかたなし
飲み物探しにふらふらと、でかけたでした
　

そんなこんなんで、
夢うつつのはざまを
ぼんやりぼんやり歩いていたら

「ぽこちゃん！！」

と、聞こえた

　　気がした。

起きたての頭だったので音のように流すとまた、

「へぽこちゃんっっ！！」

ふと、横を見ると黒いワゴンの運転席で綺麗な女性がこっちに手をぶんぶん振っていた
「へぽこちゃん！！」

あ、のまさん。

憧れてた大好きな先輩だっ
すぐにわかった

きゃあー
わーあーいー

うれしくて話したくて走り出しそうに、なった

けども。

これは、もしや、
ディスティニー？

おきたて頭ぼっさぼさ、しわくちゃコートで眉毛無し丸スッピン
食料を求めて、ただふらふらふらふらと、斜めに歩き回ってたワシ


１０年ぶりの先輩が懐かしくて眩しくてはずかしくって
ゆっくり走り去る車を追いかけてまでの青春ができなかった

ホントはさー
走って走って

「きゃあっ！　お久しぶりですっ」
「なになに、元気だったの？」
「はいっ！　先輩は？」
「まま、だれえ？」
「あ。このひとはね、ままの先輩なの。素敵なひとだったのよ」
「ええ？　へぽちゃんのこども？　えーーかわいい＠－－」
「うふふ。女の子なのに、だんなに似ちゃったんですよぉ」
「幸せなんだあ」
「もー。そんなことー」

うふふ
うふふふ
うふ
うふふうふふ
うひゃ
うひゃひゃひゃ

とかさあ
やりたかったんだけど


そんなこと、全っく、できるはずなし
ひとりぼっちでよろよろ歩いてたっつーの

かがみ見ず　ふらりふらりと　ほぼはだしかなー（へぽこ庵）
　
と、つぶやいてみたり・・・
ばかばかかばー！！！！
わああん
わしのばかばかかばーぁ！

だってさ
だってね
ワシだって綺麗にしてるときは綺麗にしてるのにー
なんでか、こんなときにのまさんにあうのようっ
こんなじゃさ　
追いかけても追いかけなくても失礼じゃんか
情けないっ
泣きそうだー

ってかさてかさ
１０年振りの先輩が、車運転してて、
歩いている後姿だけでワシって・・・・
わかっちゃうワシって・・・・

進歩ゼロな気分