㈱FPコンサルツ広場　FPの幸せ探検隊

私は珍しいものを持っている。
米子城本丸の瓦の破片である。

米子城の歴史を遡ってみると戦国時代末期、月山富田城の当主・吉川広家が築城したとある。

その後伯耆米子１８万石当主・中村一忠、加藤貞泰、最後に因伯３２万石大名池田氏が所有したというが、その後が情けない。

明治政府は廃藩置県により土地建物を米子市に３５００円で売却の話を持ちかけたが値段が高すぎると米子市は買わず、結局道具屋・山本新助が３７円で買い、そして解体し風呂屋の焚き木にしたという。

今は石垣しか残っていない、が、むかし本丸の跡地に上ってみたところ瓦の破片を見つけたのだ。

誰かがわざわざ瓦の破片を９０メートルの石段を持って上がり捨てたわけはないし、消去法でいくとこれは本丸の瓦の破片に相違ないのだ！

よく見ると「刀」という文字が刻んである、これは瓦屋の屋号だろうか？
さすがの山本新助も瓦の処分には困ったと見える。
歴史発見である。

以上は以前書いたブログです、が、なんと、こんなところにお城の柱が！！


　　　　　　周りの柱と比較してみるといかに巨木を使ったかが分かる

最近、米子にもオシャレなお店が沢山出来だした、この複合店舗は古い民家を再利用して立てられたビルで米子市の加茂川のほとりにある。

骨組みはそのまま残してインテリアとして飾ってある、その中で巨大な柱を発見して店員さんに聞いたら米子城で使っていた柱だという。


道具屋・山本新助おそるべし、米子城の柱は当時の建材店に売ってしまったのだ、それがめぐりめぐって今日の出会いとなった。

僕は木材は全部、風呂の薪に使われたと聞いていたが、さすがにこの巨木は処分に困ったらしい。
お城全体を37円で買っておいて、この大黒柱を37円で売ったとしたらあとは全部、山本新助の儲けであった。

この柱は米子市東倉吉町のThe Parkという複合店になにげに展示してある。
興味のある人は見に行ってみては・・・