㈱FPコンサルツ広場　FPの幸せ探検隊

速い船を作ろうとするとどうしてもプロベラの回転数を上げなければならない。
だが、回転数を上げると厄介なことがおこる、キャビテーションの発生である。
これが結構強烈な衝撃になる。

圧力と流速を掛けたものは一定＝ベルヌーイの定理、だからプロベラの回転速度（流速）を上げれば圧力は低くなり飽和蒸気圧に達してしまう、すると水は蒸発して気泡となる。
プロペラのふちにボルテックス（渦）を発生する、渦は気圧が低い。

その気泡が回転してくるプロベラにぶつかりそのプロベラを損傷してしまう。
だから、プロペラで速力を上げるのは限界があるし。
船の速度の３乗は馬力に比例するので、速度を３倍にしたければ馬力を８倍に上げなければならない、と馬力の問題もある。

それだけ速度は高くつくのである。

水を確実に掴む（プロベラの効率を上げる）には出来るだけ大きなプロベラでゆっくり回転させるのが良い。
だからタンカーなどのプロベラはとても大きい、一枚のプロベラでテニスコートの面積が取れるプロペラもあるほどだ。

プロベラが使ってある物としてポンプなどもあるがキャビテーションで損傷したプロベラを見ていただきたい。