㈱FPコンサルツ広場　FPの幸せ探検隊

もう何十年前の話だが東京ＦＭの長寿番組「アバンティ」で実際に語られていた東京ディズニーランドを誘致した人のお話だ。

聞いていて感銘を受けたのでよく覚えている。
主人公の名前は忘れてしまったが浦安に誘致するためのプレゼンテーションに相当趣向を凝らしたらしい。
主人公の名前はＡさんだ。

なんせ、誘致できれば何億円の利益、出来なければ数千万の損失が発生するので一生一代の大勝負だ。

浦安と言う候補地をディズニーの幹部がアメリカから視察に来るということで相当工夫を凝らしたらしい。

幹部の人数はたしか５人だったと思う、名前は当然分かっているのだがそれぞれの食事の好物を徹底的にＡさんは調べ上げていた。

その日、幹部が成田に到着した。
普通ならリムジンか高級外車でお出迎えのところだが、Ａさん違っていた、わざわざ観光バスにしたのだ。

移動時間も交通量の少ない１２時前から１３時過ぎまでの時間帯を選び昼食もバスの中でとってもらうことになっていた。

幹部たちの期待は低い、なんせバスの中だ、どんなお弁当が出るのだろうと幹部たちは少し楽しみにしていた。、

しかし、出てきたのは幹部それぞれのお好みの料理、しかもそのバスには帝国ホテルの一流シェフが同乗し出来立ての料理が提供されたのだ。

昼食をバスの中でとってもらったのはちゃんと訳があった、１３時過ぎからの時間を割り当てて移動時間を出来るだけ短く感じさせたかったのだ、好みの料理を食べている間にバスは移動し、候補地に着いた。

ここでまたＡさんは工夫を凝らしていた。
候補地が見渡せる丘に幹部が上がったときだ、ディズニーの幹部たちは感歎の声を上げた。

候補地全体、数キロにわたり白旗をつけた大きなくいが立てられ完成後の姿がイメージングできるようにしてあったのだ。

次にＡさんが連れて行ったのは地元の役場だったのだ、そこへ到着すると何百人と言う住民がディズニーランド歓迎の横断幕を挙げて待っていた。

ディズニーの幹部たちが一番嫌うのはそこの住民たちとの摩擦だ、Ａさんはそれも計算していた。

時刻は過ぎ、夕食の時間帯に近づいた、すると広場にヘリコプターが用意してあるではないか！

今度はディナーの用意されている霞ヶ関のビルまでヘリコプターでの移動となった、しかも、トワイライトが楽しめる時間帯であった。

こうして、浦安への誘致が決まりＡさんは何億円と言うお金を手にした。
Ａさんはこのお金でゆうゆうと暮らしているのだろうか？

僕は、ちがうと思っている、また何かを虎視眈々と考えているに違いない！