かに座のプレセペ星団(画像処理を交えて)
昨日、今日と、暖かい日中です。 まだ1月というのに、半袖で屋外に出ることができました。 南国別府とは言え、これはこれで異常ですね・・・ 陽気に誘われて、暖かい春を連想する(とは限らないか・・・笑) かに座の写真をアップしてみます。かに座とM44プレセペ星団(IMG_1679)2014.01/28 posted by (C)ホシミスト_3013Canon EF-S 18-135(F3.5-5.6) 50mmF5.0Kenko pro softon ACanon EOS Kiss X4(Ir)ISO6400 60秒×8コマAdobe Photoshop Elements で8枚コンポジット、濃度補正Flataideナノトラッカーでモーター任せっきり追尾2014.01/28 自宅庭より50mmでもM44プレセペ星団の存在感があり、短い焦点での撮影の対象としては、好きな星座のひとつです。 さて、この写真、撮影した時点でこんなにきれいに撮れているわけではないのです。 撮ったばかりの未処理の写真をアップしてみます。濃度補正前の写真(IMG_1679) posted by (C)ホシミスト_3013 真っ白ですよね。夜空だって真っ暗ではないので、 長時間露光すると、こんなに真っ白になってくるんです。 では、どうやったら上のような写真になるのでしょう??濃度補正からフラットエイドまで1 posted by (C)ホシミスト_30131真っ白のかに座の写真をPhotoshop Elements(PSE)で開きます。 上のメニューバー、画質調整→ライティング→レベル調整を選ぶと、ヒストグラムが表示されます (私はめんどくさいので、Ctrl と L を同時に押して開いています)2ヒストグラムの下にある黒い三角形を、グラフに接するところまで右に動かします 白い三角形はあまり動かさない方がいいですが、今回は星雲と違うので、 白く飛んでしまうこともないので、少し左に動かして、星が明るく見えるようにしました。 ちょっと緑がかっていますが、これだけでもかなり見られるようになったと思います。3ヒストグラムのすぐ上、RGBと書いてあるところをクリックすると、プルダウンメニューで 赤・青・緑、3色それぞれのレベルを調整できるので、少し緑を弱くしてみました。 (黒の三角形を右にスライドさせました)4まだ背景が明るいかな?と思ったので、ヒストグラムの右側にあるスポイトのボタン、 いちばん左は、黒の基準点を決める操作になるので、 そのスポイトボタンを押して、写真の中の任意の一点でクリック、その部分を黒の基準として 画像の色が変わりました。これまでの私の天体写真は、ここまでで、公開していましたね~濃度補正からフラットエイドまで2 posted by (C)ホシミスト_30135フラットエイドで処理するために、TIFFで保存します。 私は、別名で保存する、から、ファイル名は、元の画像の名前の前に「TIFF-」をつけてます。6TIFF保存のカスタマイズですが、圧縮なしで保存していますので、このままOKをクリックしています7一旦PSEを、最小化して(右上の _ □ ☓ のボタンの _ を押します) デスクトップから、フラットエイドを起動します。 左上のファイルケースのボタンを押して、読み込む画像を選びます。 先程保存した画像を選びます。8一旦PSEで、画像処理を終えた先程の画像が開かれます。濃度補正からフラットエイドまで3 posted by (C)ホシミスト_30139星像検出 ボタンを押すと、このような画面が現れます。 処理したい画像に合わせてパラメーターは適宜変更しますが、今回はこのパラメーターで10検出された星の部分が色が変わって選択されます。 星雲などがあって、自動で選択されていない場合は、その部分をクリックしてドラッグすれば その上にピンク色でマスクが作成されますが、 今回は自動で検出された部分に追加なしで、処理を進めました。11星像消去ボタンを押すと、処理の進行具合を示すメーターが出ます。12星が消去された、主に背景部分だけの画像が出来上がります。濃度補正からフラットエイドまで4 posted by (C)ホシミスト_301313編集(E) ボタンを押すと、このような画面が開きますが、名前は自動でつけてくれているので 何も変更せずに、保存(S) を押します。14前もって、処理を行うソフトをPSEと設定しておけば、 そのまま、PSEでこの画像が開かれます。15フィルタ→ぼかし→ぼかし(ガウス) を選びます。16今回、ぼかしのレベルは、これくらいに設定しました。 半径50ピクセルくらいにしていますが、要は滑らかにぼければいいようです。濃度補正からフラットエイドまで5 posted by (C)ホシミスト_301317ぼかしの処理を加えた画像を保存します。 保存にしても、別名で保存にしても(私はCtrl+Shift+S のショートカットキーを押します) このダイアログが出ますので、OK を押します (元の画像に上書き)18やはり圧縮はしないでTIFF保存です。19フラットエイドで、処理画像を自動で読み込む、と設定していれば PSEをまた最小化すれば フラットエイドでは、すでにPSEでぼかし処理後の画像に変更されています20補正実行 ボタンを押すと、このようなダイアログが表示されます。 あんまり背景を暗くすると、エラーが出ることもありますので、私はこれくらいの輝度(40) くらいにしています。 演算方法は、私の写真では、除算でも減算でもあまり変わらないように思いますが とりあえず今は除算で行っています。 開始 を押します濃度補正からフラットエイドまで6 posted by (C)ホシミスト_301321進行具合がメーターで表示されます・・・待ちます・・・22処理が終わったら、ダイアログが出ますので、OK を押します 気に入らなかったら、もう一度 補正実行 を押して、輝度や演算方法を変えて やり直すこともできます23フロッピーディスクマークを押して保存します。 名前はすでに自動で元画像とは違う名前をつけてくれていますので、そのまま保存でよいです24出来上がりは、どうでしょう? 4コマめに出てきた、これまでの仕上がりとは、背景のすっきりさが、天と地、ですね(笑)おわり追加・・・私は、TIFFで保存されたこの写真を、PSEで元画像の上に貼り付けて、画像を統合して、JPEGに戻したりしています(笑)フラットエイドはフリーウエアというところも、うれしいですね~!