フラットができた
周辺減光やセンサー上のわずかな埃による影をキャンセルするフラット処理は 星の写真のキモとも言えます。 これまでカメラレンズのフラットはなかなか思うに任せず その結果、このレンズの使用を躊躇う大きな理由となっていました。 MT160も同じでしたが MT160での撮影は周辺減光の影響を受けにくいその中心部を切りだす という方法をとることができました。 その場合、より長焦点での撮影と同じ視野となるのですが MT160を使うときは、撮影対象が小さいものが多いので それでよかったわけです 200mmレンズを使うときは、その広い視野を生かしたい対象が多いので 中心の切り出し(2xDrizzleなど)は、レンズ選択の意味を 打ち消してしまいます。 先だってELシートを購入してMT160のフラットを作ってみたら スカイフラットよりもよほどうまく行きましたが 今回は写真用レンズで試してみることにしました。 200mmであまり撮影経験のない北アメリカ星雲付近を撮影、 撮影中うっかり転寝してしまい、 目が覚めたらすっかり夜が明けてしまったので、 カメラ自体を黒い布で覆って他の光が入らないようにして フラット画像を撮影したのですが 初めて、これはなかなかいい!といえるフラット画像ができました。 やっぱり星の写真は、フラットが重要ですね 処理がやりやすい 安定してフラットが作れるようになると、 安心して撮影に集中できますし その光学系を使うのが楽しくなります。 フラットができないからと、使うのを敬遠しがちでしたが(楽天)(フォト蔵)北アメリカとペリカン20190530 posted by (C)ホシミスト_3013Tamron SP70-200mmF2.8(Model A009) F3.5で撮影LPR-NCanon EOS Kiss X7i(Ir) ISO1600 90秒×62(総露出93分)Takahashi EM200(AGS-1L)+PoleMaster ノータッチ2019.05/30 自宅庭 01:57~03:40(途中で寝入ってしまい、3:40以降の自動撮影は薄明となっていました)DSS(L62D16F50DF50B80)KappaSigmaClippingPSCS2 SI8 NeatImage 何種類かのフラットを作って試してみましたが 実際の撮影のヒストグラムよりわずかに左側にヒストグラムが来る つまりほんのわずか暗く作る とうまく行く感触でした せっかくフラットを安定的に作る方法が見えてきたのに そういうときに限って雨が続くようです・・・