我が家には、先輩から永久貸し出しを受けているEM100がありますが
どうしても風に弱く、また微動時の揺れも目立つので
長焦点用に中古のEM200も購入しました。
そのため、二台の赤道儀があるのですが、
かといって惑星を撮影している横で星雲を撮影する
というツインマウント、はなかなか実現しません。
毎回新たに設置し、終わったら片付ける、という
庭撮りならではの宿命も背負っているためです。
せいぜい長期休暇中や、土曜日の夜、くらいしか
翌朝にそういう時間を確保できないのです。
ところが、ついにそのチャンスが巡ってきました!
本当はもう諦めて寝よう、と思っていた土曜の夜、
0:00すぎて日曜に日付が変わったころから急速に晴れ、
その上透明度がよかったので、まずは星雲撮影の準備をし、
そのあと惑星撮影の設置にかかりました。
惑星撮影は気流が悪く散々だったことは昨日のブログに書きましたが、
星雲撮影の方も、決して期待通りには行っていません。
なぜなら、青い星雲なんかを自宅から狙ったからです。
赤、という色はその周波数の特性上直進性が高いため
赤い星雲は少々霞んでいても写りますが
青、という光は大気で散乱されてしまうので
青い星雲は霞んでいると写りにくくなってしまいます。
そのうえ生活光と周波数が似ているため、
庭撮りでは背景のカブリから浮かび上がらせることが難しくなります。
澄んでいるけど光害地の庭VS少々霞んでいるけどくじゅう高原、
どっちが青がよく写るか、実はそれは考えるまでもないのですが。
一度も望遠で撮ったことがないものをいきなり山で撮る自信もありませんので
今回は光害地である庭撮りではありますが
青い馬頭星雲を一度撮ってみようと思ったわけです。
本来400mmでは全体が入りきれない対象ということも重々承知で
でも光害地で焦点距離を短くするとカブリが激しく出ますので
今回は400mmで。
(楽天)
(フォト蔵)
青い馬頭星雲 posted by
(C)ホシミスト_3013
IC4592 青い馬頭星雲(付近・笑)
SKY90(D90f407RD)+EOS70D(Ir) ISO1600 60秒
EM200(AGS-1L)+PoleMaster ノータッチ
2018.05/20 02:00AM 自宅庭にて
DSS(L52D33F40DF40B80) PSCS2(32Bit) SI7 NeatImage
(南を上にしています)
馬の首付近の散光星雲は撮影範囲外になってしまいました。
モザイクしようと思ったのですが、
さすがに高度が下がった後半の撮影は全然話になりませんでしたので
諦めて、ワンカット勝負(^^ゞ
この撮影のフラット
(薄明の青空フラットなのに赤道儀の電源を切っていなかったので
その時刻でもまだ見えている恒星が写り込んでしまい
ところどころ黒く穴があいたように見えています・・・)
を作っているときに火星が少々見え始めた
というのが昨日のブログの話でした~~