カテゴリ:星空
もうすでに私の星仲間が何人も撮影に成功しているので
あえて大声で言う必要もないのでしょうが 私自身はまだ、目を凝らして見てね、という写真しか撮れていないので あまりおおげさに騒ぎ立てることもできないでいます。 星仲間の写真は、 はっきりくっきりと山の稜線すれすれのところを日周運動する 南十字星の一番北の星ガクルックスを捉えています。 こちらの星仲間の会報を編集していて 何枚かのそういう画像を見て、自分のもそういうふうな画像にできないかな?? と考えに考えて、ようやくここまでこぎつけました(笑) 2年がかりの画像処理です(*≧m≦*) もともとは、2016年03月29日未明の撮影です。 この日は鹿児島市の西側に雲があるものの それ以外の地域は、例の奄美上空まで、良く晴れた日でした。 ただ、自分のいる場所は晴れてはいるものの 猛烈なPM2.5に覆われていました。 PM2.5があまり飛来していない地域の方には なかなか理解しがたい光景かもしれませんが、 イメージ的には霧がかかって、その中から遠くの景色を見ようとしている そんな状態なんです。 雨が降ったら、PM2.5も落ちるので、比較的すっきり遠くが見えますが もちろん星は見えません。 晴れると、雨に洗い流されないPM2.5も大挙して押し寄せて やっぱり星は見えにくい。 昔は春だけだったのですが、今はその霞んだ光景が1年中続きます。 いつぞや、東京に出張した時 東京の空はきれいだなぁ、と思った、 それほど視程が悪いのが、こちらの快晴の日です。 話を元に戻しますと、そういう微粒子に包まれて 光の届きにくい大気状態で、地平線すれすれを飛んでくる星の光なんて なかなか見えないわけです。 それを、何枚もスタックすることで わずかな明るさの差を認識できるようになる ということに1年前に気づき、これまでのガクルックス撮影の画像を どれもこれも処理しなおしてみました。 すると、2016年03/29の一連の撮影で かろうじてガクルックスが浮かび上がったんですよね~~ ただ、光点としてしか見えないので、ノイズだろう?? と言う人も中には・・・ やはり日周運動しているところを表現しなければ・・・ と思っていました。 そこで、ガクルックスが浮かび上がる最小限の枚数でスタックして そのシリーズを何枚も作って比較明合成すれば、疑似日周運動にできるのでは? と思いつきました。 都合47枚の撮影を、最初の1枚を基準に16コマスタック、 2枚目を基準に16コマスタック、 3枚目を・・・ 4枚目を・・・ ・・・ 32枚目を基準に16コマスタック、 というふうに処理をして、32枚の処理結果を得て、 それを比較明合成してみました。 (楽天) (フォト蔵) 20160329未明のガクルックス posted by (C)ホシミスト_3013 ほら、疑似的に日周運動を比較明合成したようになるでしょ? 地上の景色が、16コマスタック画像である分だけ 流れてしまいますが。 さて核心部分を拡大してみますと・・・ (楽天) (フォト蔵) 20160329未明のガクルックス拡大 posted by (C)ホシミスト_3013 2016年03/29 00:12 牧ノ戸峠下展望所 Tamron SP70-200mmF2.8(70mmF2.8) Canon EOS Kiss X4(Ir) ISO6400 4秒 47コマを16コマづつSIで加算平均コンポジット これを32セット作成し比較明合成 ほらあ!ノイズみたいに見えた光点は、ちゃんと日周運動で移動してるでしょう? もう少し強調すると、これよりももっと暗い光点がもっと低空に見えました。 明るさ的にもここでこの明るさはガクルックスしかありませんし 星図と重ねてみても、ガクルックスの位置で間違いありません。 しかも今回処理に使った32コマめ以降では 時間が経つにつれて少しづつ暗くなってゆき 最終的(50コマ目以降)には16コマスタックでは見えなくなります。 鹿児島の西側にある雲の中に隠れて行ったのでしょうかね?? さて、PM2.5で霞んで霞んで・・・見えないので外輪山の向こう側の 高千穂あたりの稜線を それが見える2018年06/01の画像を重ねることで表現してみますと (楽天) (フォト蔵) 20160329未明のガクルックス地形 posted by (C)ホシミスト_3013 山の稜線すれすれのところであることが分かると思います。 これを拡大してみると (楽天) (フォト蔵) 20160329未明のガクルックス地形拡大 posted by (C)ホシミスト_3013 他人の画像なので比較のためにここに掲載することはできませんが 私の星仲間たちがはっきりくっきり写したガクルックスと 同じ高度、同じ軌道を描いていることがわかりました。 実は6/1撮影の画像に対してこれと同じ処理を6/2の土曜日にやってみたのですが さすがに6/1の奄美付近の雨雲は東西に長くかつ分厚く その隙間を縫って光が届いた、なんてことはありませんでした。 6/3日曜日の朝刊を開いた時、普段は見ることがないのですけれど たまたま、「今日の運勢」という記事が目に留まりました。 それによると11月生まれの日曜日の運勢は 「答えの出ないことに手間を取られ、時間をロスするかも」 だそうです。 昔っから、どういうわけか新聞の朝刊に載ってくる「今日」の運勢は 読めば読むほど、「昨日」の総括、という印象を持つことが多く それが新聞で「今日の運勢」を見なくなった理由でもあるのですが やっぱり昨日の総括だなぁ、と思ったわけです。 でもそれでは口惜しいので、意地になって答えを出したわけです(*≧m≦*) さて、明日の朝刊に載る「今日の運勢」という題名の「昨日の総括」 なんて書いてあるか楽しみになりました。 今日の昼間は水蒸気が上がって、まるで真夏の夕立の後 のような白い霧、湿度、でした。 まるでミストの中にいるよう。 九州のこの高温多湿な空気感もまた 九州に来たことがない人には理解しがたいかもしれません。 昔東京から九州に戻るときに夏休みに住む部屋を探しに帰郷しました。 空港に降り立った時に、 東京で暑い暑いと言っていても、 やっぱり九州のこの蒸し暑さは東京とは比較にならないくらい酷いなぁ と話したものでしたが この時間、山だけでなく住宅地も霧に覆われています。 明日はもっと蒸し暑くなるらしい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年06月09日 04時12分19秒
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