昨夜は世界中のいろんなところに火星が接近したそうですね~~(笑)
我が別府市には接近してくれませんでした(TへT)
(楽天)
(フォト蔵)
火星最接近の夜 posted by
(C)ホシミスト_3013
昨夜、晴れてるよ!との電話に、慌てて職場を飛び出しました。
職場の空を見上げると、星ひとつない快曇・・・
直線距離で10km無い我が家ですが、山沿い特有の局所的な雲の発生か?
と期待をして帰宅してみましたが
やはり・・・
星が雲の間からちらちら見える=肉眼で見る人の晴れ=撮る人にとっては曇り
という、「晴れ」の定義の違いでした(^^ゞ
さて、我が家だけでなく、職場に訪れるお客さんや職場のスタッフたちと話していても
今夜が大接近だから、今夜見なくっちゃ!
と、数日前の快晴の日には見てもいない人、
大接近が見られませんでしたね~~、と、翌日は見ようとしない人、
たくさんいますね~~。
昨日が大接近で、翌日はもう全然離れた場所に行っている、なんて、
そんな目の前を新幹線が通り過ぎるようなスピード感はありませんので、
昨夜も今夜もほとんど変わらない距離、なんですけれど、
そういうことは、ネットのニュースソースからは伝わらないんですね
台風が通り過ぎるのを待ってから撮影するさ、と言っていたら
え?そんなに待ってもまだ見えてるの?と言われまする・・・
それに、中には、火星が普段の50倍でしたっけ??の大きさに見える
とか言っていたところもあるそうですね。
そりゃあ、地球と火星の距離は、最大で2.6天文単位(約4億km)まで離れうるわけで、
今回の距離は0.6億km、その距離は約1/7ではあるわけですが・・・
あ、明るさは距離の二乗に反比例、だから、50倍明るいと言ったのを
家人が聞き違い・思い違いしたのか。
でも、そもそも太陽の反対側に行っている火星を見ようとはしない(見えない)わけで
比べることが間違い。
キャッチーではありますけどね、誇大広告ですよ(*≧m≦*)
15年前や17年後までの間の接近と比べてどれくらい大きいかを比べるなら
誤解は招かないんですけどね。
地球が1年かけて太陽の周りを1周するところを、火星は2年で1周
つまり2年に1回地球が火星を追い越すわけで、
その追い越す時に地球と火星が接近するわけです。
(詳しくは
martind35さんのブログへどうぞ!)
今から1年後は、火星は地球とは太陽を挟んだ反対側に行くので
火星の公転半径2.4億kmと地球の公転半径1.5億kmつまり約4億km離れます。
そのまた1年後、つまり今日から約2年後にはまた追い越すので
その距離は・・・地球も火星も真円ではなく楕円軌道なので、
0.9億kmではなく、0.6億kmに近づきます。
もう少し細かく言うと、今年が5760万km、2年後の10/06は6210万km。
結構同じくらい近づくんですよ。
ですから、7/31を逃すと次にここまで大きな火星が見られるのは17年後
というのはある意味正しくはあるのですが、
そこまでのわずかな距離の違いは、余程拡大撮影でもしないかぎり
わからないものです。
7/31と8/1では、
私を含めた惑星の拡大撮影をしている者にとっても
距離感的にはほとんど差がわかりませんし
一般的な望遠鏡で見る分には全く違いはわからない、
ましてや双眼鏡や肉眼で見る分には、それがお盆のころに見たとしても
まず違いを感じることはないでしょう。
さあ、しばらくは南の空の火星を楽しみましょう!
こちらも台風が去ってくれたら、また星空に復帰する予定ですからね~~