10/23の深夜、懐古的になるシーンを目にしました。
火星の大シルチスがこちら側真正面を向いていたのです。
思い起こせば6年半前、
人生で3回目の火星撮影時のことです。
今日は気流が良いんじゃないか?と覗きこんでみたら
ビタッと揺れが収まった火星の中に三角形の黒い地形
これがもしかしたら名にし聞く大シルチスではないのか?
そう思いながら撮影したのでした。
(画像左側の2014.04/11の24:57撮影の火星)
自分の星人生の中で、
初めて火星の地形を、それ、と認識できた瞬間です。
それから早6年、
色々と紆余曲折ありました。
何度も火星を撮影しては返り討に遭い、
火星は難しい、と一歩引いてしまっていました。
そこへ2年前の火星表面の大砂嵐
今年が準大接近と言えど
私のレベルじゃ火星なんてムリムリ・・・
その6年間の間に
口径が12.7cmから20cmに、
カメラがDFKからASIに、
フィルターなしからUV/IR cut フィルター装着へ
その変遷の後、右側の画像となっています。
進歩を振りかえると感慨深いです
(楽天)
(フォト蔵)
2020-10-23-1341_3-UTの火星 posted by
(C)ホシミスト_3013
Edge HD800+3xBarlow+ADC+IR/UV cut+ASI290MC
Takahashi EM200(AGS-1L)
FireCaptureV2.6 Shutter=4.5ms Gain=350 Gamma=50
90秒(190000Fr)×14
AS!3(AS_P=35% AP=1) Registax6 WinJupos11.3.0 PSCS2
2020.10/23 22:29:31~22:53:00 別府市自宅庭
Derotation画像は22:41:18(CM=293.0°)
自転軸の傾きで、見える向きがここまで変わるんですね。
と言っても地球も回帰線の幅は46.5°もありますからね。
さて、この日、火星を見ていて
キンメリア人の海からチュレニーの海、アリンの爪、まで
赤道付近ぐるっと一周(いや半周)雲がたなびいていて
うっすら白い印象だったのと、
イシダス盆地付近から北東側の平原も雲に覆われているような
そんな印象でした。
その白っぽさを表現できるか、少しこれまでと違って
白っぽい火星にしてみました。
ところで、大シルチス、って何??
古代ローマ時代にリビアにあるシドラ湾をそう呼んでいた
ことが名前の由来だそうで
火星の研究をしていたイタリアの天文学者スキアパレッリが
1877年の観測で得られた火星の地図上で命名した
と書いてあります。
ちなみに小シルチスは当時チュニジアの地名だったそう。
やはり地球上の地名が付けられたものだったんですね。
さあて、今夜は土曜日の夜、
久しぶりに週末と快晴の夜が同時にやってきました。
とても寝ている暇なんてありやしません♪