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ホシミスト3013の天体撮影記

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2021年05月06日
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カテゴリ:太陽系
晴れたぁ!
 仕事の日に限って、晴れたぁ!
 良いお天気ですが、week day に夜遊びして回るのは
 こなす仕事の量と体力の残量と
 並べて見ると無理なことは丸わかり。
 自宅の2階ベランダからみずがめ群狙いのタイムラプス撮るか・・・

 しまった、そういう予定を立てず行き当たりばったりだったら
 晴れ続けてくれたかもしれないけれど
 予定を立てると曇るんだった・・・(^^ゞ

 さて、いずれまとめようと思っていた
 IR-Pass Filter の効果。
 フィルターなしの場合と、あるいは
 IR/UV cut filter の場合と、
 どう違うのか、を一挙掲載。
 と言っても4分割・・・
 いや、​センサーの感度の話​や、
 ​R-filter での撮影の話​も含めれば
 都合6回の予定の大作。

 これから月面の拡大撮影を考えている
 と言う人には多少の参考になるかな??

 というわけで第1回(都合3回目??)は
 カラーCMOSにフィルターを装着するとどうなるか。

 4/24の宵のうちは雲も少なく月の高度も高く
 絶好の月撮影日和でした。
 月の欠け際ではこの月齢の月面では名所中の名所である
 マリウス丘とアリスタルコス台地が見えていました。

 赤外線透過フィルターを使っていなかった頃とはどう違うのか
 フィルターなし、IR/UVカットフィルター、IR-Passフィルター、と
 3種類の撮影方法の比較です。





 フィルターなしの場合、当然カメラの感度のある波長全部が記録されます。
 カラーCMOSの場合、赤外領域まで感度があるため
 やや赤っぽく写ります。
 火星が真っ赤に写るので、赤外線と紫外線をカットするフィルターを使いましたが、
 月に使うと赤と青が弱くなるのでやや緑が優勢な色になります。
 赤外線透過フィルターの場合、赤外領域ではRGBいずれのセンサーも
 同じ程度の感度があるのでモノクロっぽくなるかと思いきや
 見ての通り赤っぽく写ります。
 685nmの、赤外線よりも赤に近い波長も透過するからでしょうか??

 どの画像も全く同じパラメーターでRegistax6で処理しました。
 PC画面上同じ程度の明るさになるよう、撮影条件を変えたつもりでしたが
 処理するとずいぶん明るさが変わったので
 カラー情報の破棄とレベル調整を行っています。





 IR/UVカットの場合、散乱の強い紫外線を拾わなくなりますが
 直進性の高い赤外線も拾わないので、フィルターなしと比べても
 ほとんど変わりません。
 しかし直進性の高い赤~赤外線で撮影すると、ずいぶんシャープになっています。

 わかりにくいので、もっと拡大した画像も添付します。





 なるほど、IR-Pass フィルターは月面撮影の強い味方ですね!

 ただ、どうやっても290MCでの撮影はDebayer処理なし、
 での撮影ができませんでした。
 結局、キャプチャソフトか、スタックソフトか、どちらかで
 Debayerしないとベイヤー配列の線が残ってしまいます。
 つまり4個のセンサーをひとまとめにして処理するので
 きっとモノクロカメラの方が
 より精細に写せるだろうということが簡単に予想がつきます。

 そういうわけで次にやったのが
 290MC(カラーカメラ)と178MM(モノクロカメラ)の画質の違いです。
 その辺については、次回(2) {都合4回目ですね}に回します。


 付録
 ベイヤー配列とは
 カメラのセンサーには、
 3原色それぞれの光を感知するようなフィルターがかかっていて
 それぞれのセンサーが

RGRGRGRG
GBGBGBGB
RGRGRGRG
GBGBGBGB

 の順番に並んでいます。
 この配列のことをベイヤー配列と言います。
 任意の場所の正方形を見ると必ずR1個G2個B1個で構成されています。
 この4個を端っこから重なり合わせながらセットに組んでいくと
 7×3の21セットできます。
 これでRGBのカラーを表現する作業をディベイヤーと言います。
 これがカラーカメラだとするとディベイヤー後は21画素、となります。
 モノクロカメラだと4個セットを作る必要がないので
 32画素、となります。
 これが、モノクロの方が同じピッチのセンサーであったとしても
 より細かくなり、且つ画素が増える、という理由です。





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最終更新日  2021年05月06日 19時58分42秒
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15年ぶりに趣味の世界に帰ってまいりました。はたして天体写真の腕が上達するのか?その足跡を残しておきたいと思ってはじめたブログです。
最近は、DeepSkyStackerというフリーソフトを使えるようになり、画像が格段によくなってきましたが、その分庭からでなくなってしまいました。暗いとはいえ住宅地からどれくらい星が写せるのか、も見ていただけたら、と思います。
なお、梅雨など、星が写せないときには遠景や花など、節操無くアップしますのでご容赦を。
(^^ゞ

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