ターコイズフリンジ
月食のときに見られるというターコイズフリンジ。 以前皆既月食のときには、blue fringe umbra、という表現が優勢か? と思ったのですが、 Turquoise fringe (ターコイズフリンジ) という表現の方が もともと提唱されていたようですね?? 月食の光と影の間に現れる、ターコイズブルーの光のことだそうです。 実は今日、そのことで、当地の星仲間と盛り上がりました。 確かに撮影画像の明るさや色を画像処理すると出てくるのですが あまり処理をしなくても見える撮影条件はないものか??と。 望遠鏡の中で見ていると、 月食中の影の中の月も、うっすら赤く見えています。 そして、その影と明るい部分の間に うっすらと細い明るさの違うバンドがあるように見えています。 人間の目と違ってカメラの受光素子は階調に乏しく、 明るいところと暗いところを同時に見ることはできません。 (人間の目というのは、なんと高性能なんでしょうね!) そこで画像処理が必要になるのですが、 カメラの受光素子が人間の目より優れているところは 暗い部分の色の表現です。 (人間の目は暗がりで何かに襲われることを防ぐため、 色を捨てて、明るさの違いだけが見えるように作られています というかそういう能力を持った人間だけが敵性肉食動物に襲われることなく ここまで生き延びてきた、というのが進化論だと思っています・笑) 画像処理をすると、そのかすかな色がでてくるわけなのですが・・・ やや露出オーバー気味に撮影して、トーンカーブを調整すると このようなバンドが光と影の間で見えてきました。 毎回そうなのかなぁ??と思い、20141008の皆既月食のときの画像を HDDから引っ張り出してきて、同じように処理してみたところ・・・ 太陽光が地球の大気を通過するとき、プリズム効果で各色に分光され 中でも直進性の高い赤い光がわずかに屈折して 影の中にまで届く。 それで地球の影に入った月も赤く見える、 ここまでは理解できています。 屈折率の高い青い光は、赤い光よりもより影の中にまで届きそうに思えますが なにせ屈折率が高い分、地球の大気に散乱されてしまい、 地球の大気を通り過ぎる前に減光されてしまう。 朝日夕陽を考えてみればよくて、あの真っ赤な光が影の中に届く、 と考えたらいいですね。 屈折率の高い青い光が、より影の中に多く届く、 と説明をされているのがTurquoise fringeなのですが、 赤い光の方がより中心まで届いているのに、なぜ青い光が 光と影の境目だけにしか出ないのか?? よくわからずに悩んでしまっています・・・ でもまぁ確かに、光と影の境目が青く写ってくるのは間違いないようで しかし目では色まではよく見えず、 本当に青いのか、 2008年にNASAが青く見えるはず、と言ったから青く見えるように画像処理をしているのか 正直よくわからなくなっています(笑)(以下フォト蔵へのリンク)ターコイズフリンジ?? posted by (C)ホシミスト_3013ターコイズフリンジ??20141008の画像から posted by (C)ホシミスト_3013ターコイズフリンジ??20141008皆既終了直後 posted by (C)ホシミスト_3013