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2004年08月16日
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わくわく書籍のページの中の、時代小説のところに『輪違屋糸里』「これから読みます」と書いていたんだけど、ハードカバー上下巻という高いハードルを、どうやって越えようかと悩んでおりました。
2冊で¥3000でしょ! ちょっと考えちゃって、図書館で借りようかなぁとか、思ってたんだよね。

今日なに気に古本屋さんに寄ったら、あった~! おすすめのコーナーに上下巻並んでおいてあったんだ。
半額! すかさず買ったよ~♪

んで、読み始めました。
京都島原の妓・糸里と、新撰組副長土方歳三との物語。原作は大好きな浅田次郎さん。
まだ上巻の1/3くらいしか読めていない。

糸里が島原に売られてきてから、かわいがってくれた音羽太夫が、芹沢鴨に無礼討ちにされてしまう。音羽太夫の死に際の言葉「いと、だあれも恨むのやない。ご恩だけ、胸に刻め。ええな、わてと約束しいや」。きっと糸里はこの先、この言葉を胸に生きていくのだろう。

糸里の島原での友人・吉栄と壬生浪士組の平山五郎、西陣の大店に妾から女房におさまった江戸の女お梅、壬生屯所・八木家でこれまでの新撰組(この頃はまだ壬生浪士組)の経緯を話す永倉新八など、今のところこれからの話の伏線になる部分ではあるけれど、もうすでに引きこまれてしまっている。

音羽太夫は土方を「若いといっても齢は二十九だが、それが俄かに信じられぬほど若々しく見える侍であった。豊かに結い上げた総髪で背がすらりと伸び、役者かと言われればそうかと思えるほど顔だちが良い」と表現している。
よっぽどいい男だったんだねぇ。島原一の太夫にそんなふうに言わせるなんて...

みなしごの“いと”は小浜(おばま)から女衒の手で京都・島原に売られてきて、糸里と名付けられる。音羽太夫の跡を継ぐのは糸里だと、もっぱらの噂。それだけの器量と芸事の腕をもっている。
その糸里は、土方に特別な想いを寄せている様子。
と、こんなところまで...糸里と土方の絡みは、まだあまりない。う~ん、どんなふうに絡んでくるのかなぁ。

新撰組に関する小説は、たくさん出ているけれど、みんな切り口が違うから、色んな角度から楽しめる。
浅田次郎さんの作品にも、他に『壬生義士伝』がある。
これは吉村貫一郎の話だが、映画やTVドラマにもなったので、記憶に新しいと思う。こちらは、男の一生を男の目から見て、書かれた本だ。これも良かったなぁ...
今回の『輪違屋糸里』は、女の一生を描いたもの。それとも、女の目から見た新撰組を描いたものなのかな? (まだ読み始めたばかりだから自信がないの)

どんな展開になっていくのか、すごく楽しみ♪
また読み進むうちに、読み終わるのがもったいないような気持になっていくんだろうな、きっと。





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最終更新日  2004年08月16日 23時35分46秒
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