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カテゴリ:まる子だより
連日のオリンピックにはまっている。
特に柔道は本当に強い! 日本のスポーツなんだ! と思っていたら、ふと、昔見ていたTVドラマ『柔道一直線』を思い出した。 桜木健一さん主演の、柔道に青春をかけたスポ根ドラマだった。たしか近藤正臣さんも出てたなぁ。 この時代は「スポ根」流行りで、たくさんのスポーツアニメやドラマが目白押しだった。 私が大好きだったのは、『サインはV』! 古いって言わないでぇ~。だって当時は、日本バレーは世界レベルですっごく強かったんだから。オリンピックに出れば、メダルとってあたり前。実業団バレーも盛んで、いつもお客さんがいっぱいだった。 かくいう私も、小学校の頃スポーツ少年団というのがあって、その少年団でバレーボールをやっていたのだ。 あの頃は地元ではバレーとサッカーに力を入れていたらしく、中学高校も常に全国大会に出場していたような強豪だった。 そんな折も折り、『サインはV』と『アタックNo.1』はタイムリーな作品で、毎週テレビにかじりついて見ていた。 明るく可愛い朝丘ゆみ、ゆみにライバル心を燃やす椿まり、混血の少女ジュン・サンダース。立木大和(だったと思う)のバレー部を立て直すために命をかけて、バレーに討ちこむ選手たち。 ゆみのくり出す必殺サーブ「稲妻サーブ」。これはすごかった! 稲妻のようにジグザグに揺れて、これぞ魔球って感じだった。 ジュンとのコンビであみだされた「X攻撃」は、いつもスローモーションで、どちらが打つのか楽しみだった。この「X攻撃」が出る時には必ず見つめ合って、ゆみの「いくわよ、ジュン!」という言葉が合図のように二人が走り出したのだった。 あこがれたなぁ。「稲妻サーブ」も「X攻撃」も... まさかどっちも本当にはできないけど、さんざんマネしたよ。 でも、椿まり得意の「回転レシーブ」は、ずいぶん練習して、試合でも使ってたなぁ。全日本のチームの選手たちも、やってた♪ 『アタックNo.1』の主人公は鮎原こずえ。ドラマを見ていなかった世代の人もなぜか主題歌だけは知っている。 ♪苦しくったって~、悲しくったって~、コートの中では平気なの♪ という出だしで始まるあの歌。「だけど涙が出ちゃう、だって女の子だもん」っていう歌の中のセリフ。流行ったよな~。 今でも酔っ払うと、調子こんでカラオケなんか歌っちゃったりしちゃう(*^^*) この時代のスポ根大賞は、みんなが認める『巨人の星』。 展開の遅さには、子供ながらに閉口したけどね。だって、番組が始まった時に投げた飛雄馬の球を、花形が打つ前に終っちゃう。来週のお楽しみ、ってな感じで。たった一球だよ! その30分の間、飛雄馬の瞳が炎で燃え上がったり、花形の瞳の中で虎が跳躍してたりするんだよぉ。 そして、炎に包まれたボールが、花形のバットに当たって変形したボールがアップになったとたんに、終っちゃうんだ。 それでも、夢中で見てた。 高校の時、「星飛雄馬」という不名誉なあだ名をもらったことがある。 なぜ不名誉かというと、物理の試験での16点という答案用紙をなんと! 廊下に落としてしまって、翌朝登校すると、この恥ずかしい私の答案が掲示板に張り出されたのだ。飛雄馬の背番号は16。しばらく「飛雄馬」と呼ばれた(TT) たったこれだけのエピソードでも、『巨人の星』がどれだけ同年代に浸透していたかが、わかる。私はすっごいかっこ悪かったけどね。 オリンピック時期ということで『金メダルへのターン』も紹介しちゃおうかな♪ 私はバレーと平行して、水泳もやっていた。種目は背泳。 このドラマの主人公は、速水鮎子。華の自由形の選手で、子供の頃は水恐怖症だった。ある男性との出会いから、水泳の世界に入るんだけど、これがまたすごい技をあみだす。 その名も「とびうおターン」! ターンの時に思いっきり壁を蹴って、ウルトラマンのように空中を飛ぶのだ。 このターンを体得してライバルたちに勝っていくのだけれど、他の選手が使うターンも、個性的で超人的。 名前は忘れたけど、敵意を持って挑んでくるライバルがいて、彼女のターンは「うずまきターン」! 彼女がターンをすると、渦巻きが起こって、近くにいる選手たちは巻きこまれ、死にそうになってしまうという必殺ターンだった。 「ロケットターン」なんてのも、あったな(笑) もちろん、マネしていたのは言うまでもない(^^)/ 1970年代にはいってからのアニメの王者は、私にとっては『あしたのジョー』! かっこいいよねぇ。力石との死闘も忘れられないし、最後のシーンは何度見ても泣いてしまう... 大人になってからも、思わずひきこまれてしまうんだ。 段平の「立つんだ、ジョー!」のセリフは、永遠のエールだと思うよ。けっこう、お笑いとかでも使われてるけどね。 確かマンガで力石が死んだ時、本当にお葬式をやったんじゃなかったっけ? すごい人気だったね。 オリンピックに誘発されて、スポ根ものを思い出してしまったけれど、いい時代だったと思うよ。 高度成長期で、日本自体は豊かになりつつあったし、子供たちはまだ伸び伸び育ってた。 塾に通ってる子なんて稀だったし、みんな暗くなるまで校庭で遊んでいた。 今にして考えると、あのスポ根流行りは、スポーツこそ健全な子供を作るんだという大人の、陰謀だったんじゃないか? なんて思っちゃう。 たとえそうだとしても、今のように殺し合いをするようなアニメやゲームが流行るよりは、う~んといいよね。 いい時代に、子供時代を過ごせたことを、なんだかしみじみ幸せだったなぁ、って思うよ(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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