全て
| まる子だより
| 酒処「和酌和酌」
| 読んだ! 読みたい!
| 給食室だより
| 喫茶「話倶話倶」
| 和躯和躯スポーツ
| WAKUWAKU湧く
| 羽駈羽駈旅行記
テーマ:生き方上手(689)
カテゴリ:WAKUWAKU湧く
Mさん
「私、すごく常識にとらわれて生きているんだなといつも自分で思うんですが、子供たちにお弁当を作るんですね。それでずうっとウインナーのタコができなかったんです。どうやっても八本の足を作るとボロボロになっちゃう。何年かして、六本切ればいいんだと気づいたんです。そうしたらできた(笑)八本にしないと気が済まなかった自分がいるんですね、そんなことどうでもいいことなのに。 結婚はこうあるべきだとか、母親は子供をこう可愛がらないといけないとか、固定観念にとらわれていたと思います。社会のルールは守らないといけないけど、本当はもっと自由であっていいと思って。」 Tさん 「そうですね。いや、タコの話はいい話だ(笑)。よく言うんですけど、結婚してもそうなんですが、女房のある一部分が気に入らないと、直させようとする。そうすると相手はますます固くなって直らない。 そのうち気づくのは、イヤだと思っている自分のほうを変えたほうが早いということ(笑)。それでさらに考えてみると、自分も変えられないのに、人だって変えられるわけないよなあと気がつく。」 Wさん 「そうそう」 Tさん 「そうやって少しずつでも変化しているんです。バカみたいに毎日同じことをやっているように見えるけど、それは円ではなくて螺旋なんです。少しずつ成長しているんです。」 =================================== 先日、職場の先輩が銀座でいただいてきたという小冊子を貸してくれた。上の文章は、その中に載っていた座談会の一部。Mさんは、女優の原田美枝子さん、Tさんは東大教授の養老孟司さん、Wさんは作家の立松和平さん。なんだかすごいスリーショットだ♪ タイトルは『自己流座禅のススメ』なのだが、私は、この抜粋した部分がとても印象的で、「あ~、そうかぁ」なんて妙に納得したのだ。 原田美枝子さんのタコのお話、面白いでしょ? 八本だった足を六本にしたら上手にできた! ってとこまでは、みんなおんなじ気持で、やったー! みたいな感じになると思う。でも、そこからさらに考えて、「タコの足は八本」という観念を、しっかり握り締めていた自分に気づいた、っていうことがすごいと思った。 そしてさらに、日常の自分のパターンに気づいて、心を解放できたことは、もっとすごい。 彼女は、毎日朝と夜二回、座禅を組むそうだ。朝は、時間に追われることもあって、5分とか10分くらいだけど、夜は40分くらい坐っているという。 養老先生の気づきもすごい。奥さんの気に入らないところを直そうとするのは、誰しも考えること。それが難しいとわかったところで、イヤだと感じる自分を変えようとする。これが、すごい。 そして、なかなか変わらない自分を発見して、自分でさえ変えることが難しいのに、人を変えるなんてできないと、さらなる気づきを得るのがもっとすごい! 私は座禅をやったことがないので、どんな良さがあるのか、皆目見当がつなかいが、なんだかいいらしい(笑) 正式な座禅でなくても、生活の中にあるすき間、食事の後などちょっとした時間に、背筋を伸ばして坐ってみるだけでもいい、と立松さんは言う。 日常生活の些細な出来事(ウインナーのタコのような)で、自分の中の色んなことに気づくことができるなら、そういう感覚が身につくのなら、坐ってみるのも、また楽しいことかもしれない。 握っていた観念を捨てるのは、考えているよりもずっと難しい。観念を持っていることにすら気づかない。気づいてもなかなか手を離せない。変化するのは、案外と大変な思いきりが必要なんだ。 それを気合いを入れて目をつぶって、崖から飛び降りるような気持ちで受け入れるより、知らないうちに心が変化して、楽に生きる方法が身についていたら、こんないいことはない。 単発の自己啓発的なセミナーや講演も悪くはないと思うけれど、人間一人を、短期間で変えていくのは、生半可なことではない。だったら、一日5分、坐ってポーっとする時間を持ったほうが、もっともっと今の自分を見つめることができるかもしれない。 大金をかけて、勉強するのもいいけれど、まず、身近なことから始めてみるのも、なかなかステキなことだと思ったんだ♪ ただグルグル回って同じことをして生きてるんじゃなくて、螺旋になってるっていう養老先生の言葉も、私にとっては目からウロコの嬉しい言葉(^^) 登場していただいた3人の方は、それぞれ素晴らしい方。しっかり自立して、自分の世界を持っている。人に与えるということを、今生の仕事として、神様からさずけられてきたんだろうな。座禅がどうかということは別にして、一流の人のお話に耳を傾けるのも、人生修行のステキな授業を聞いているようで、かなり心地いいもんだ♪ 引用 【銀座百点】 銀座百店会発行 差支えある場合は、ご連絡ください。削除いたします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【賢人訓より】 《捲土重来》...けんどちょうらい 捲土(けんど)は土煙(つちけむり)を巻き起こすこと。重来(ちょうらい)は再び来ること。 つまり、一度破れた者が、勢力を立て直し、土煙を巻き起こすほどの猛烈な勢いで、再び攻め寄ることをいう。 何ごとも失敗したからといって、それであきらめてはいけない。失敗の原因を考え、もう一度チャレンジしてみなければならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[WAKUWAKU湧く] カテゴリの最新記事
|
|