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テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:WAKUWAKU湧く
港湾労働者として働いているレイ(トム・クルーズ)が、前妻とその夫が旅行に出るために子供たちを数日預かるシーンから始まる。十才の娘レイチェル(ダコタ・ファニング)は、それなりに父親とのコミュニケーションをとるが、息子ロビー(ジャスティン・チャットウィン)は握手どころか、レイと口をきこうともしない。
そんな中、突然の稲光が走り、太古に埋められたと思われる巨大な“ヤツラ”が姿を現わす。大地が揺れ、裂け、唐突に“ヤツラ”の侵略が始まる。町は破壊され、人々は瞬く間に灰となり、衣服だけが雨のように降ってくる。 いったい何が起きてどうなっていくのか、パニックに陥っている暇もなく逃げ惑う人々。レイや子供たちも、そんな彼等と共に難民のように、安全な地を求めてさまよう。 車で先を急ぐレイたちに襲いかかる人間の群れ。ゾンビを思わせるような恐怖に、思わず目をそむけてしまう。また、“ヤツラ”に追いつめられたレイたちを救ってくれたティム・ロビンス扮するおじさん(名前を忘れた^^;)の行動も、徐々に小さな恐怖に変わっていく。 “ヤツラ”の抗いがたい絶対的な侵略はもちろん恐ろしいが、人間の恐ろしさもサスペンス風に盛り込まれている。 恐怖のあまりヒステリックに叫びまくるレイチェル、特攻隊員を思わせるようなロビーの闘いへの思い、必死に家族を守ろうとする等身大の父親レイ。生と死、家族愛もテーマとして底辺においたパニック・ムービーだ。オープニングのミクロの映像が、ラストに結びつき、“ヤツラ”の終末の意味が理解できる。 『宇宙戦争』を観てきた。スピルバーグ作品、トム・クルーズ主演、莫大な制作費と、過大な期待を呼びすぎたせいか、映画関連サイトでは酷評が大方だ。だが、私は素直に楽しめた作品だった。 私が観に行った劇場では、エンディングロールに入ったとたんに、あちこちで拍手が起きた。 炎に包まれあっという間に瓦礫の山と化す町々、蟻の行列のように逃げ惑う人々を巻き上げ、踏み潰し、消していく巨大な物体“トライポット”。下から“ヤツラ”を見上げる映像は見ている者も思わず襲われるのじゃないかというリアルな恐怖を感じさせる。この迫力はすごい! 子供の頃から、怪獣映画の特撮に馴染んでいる私たちの年代を知ってか死らずか、恐怖という海の淵まで引きずっていくカメラワークは、若干のノスタルジーを感じさせてくれる。思いがけず『ジョーズ』が浮んできてしまうせいかもしれない。 最後までレイの視点で描かれたSFパニック物。『アルマゲドン』や『インディペンデンスディ』のように、アメリカが世界のリーダーだ的なハリウッドの思い入れはない。主人公のレイも、地球を救うヒーローではなくありふれた普通の父親だ(かなりカッコイイけど)。 これはもう、是非、劇場で観てほしい。家庭のテレビでは、迫力半減どころか、1/10ほどになってしまいそうだ。得体の知れないモノに突然に襲われる戦慄を、劇場で充分に味わってもらいたい。 それにしても、あのダコタちゃんの演技は天性のものなのだろうか。子役といえども、侮れない立派な女優さんだ。将来が楽しみ。 映画のあと、行きつけの居酒屋さんで興奮を静めた。【天使の誘惑】という名の芋焼酎。芋がベースとは思えないほどの、ブランデーにも似た豊潤で甘い香りに、まったりとした気分でほろ酔いになったひと時。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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