全て
| まる子だより
| 酒処「和酌和酌」
| 読んだ! 読みたい!
| 給食室だより
| 喫茶「話倶話倶」
| 和躯和躯スポーツ
| WAKUWAKU湧く
| 羽駈羽駈旅行記
テーマ:食べ物あれこれ(50366)
カテゴリ:給食室だより
子供たちに、新鮮で美味しい野菜を食べてもらいたいという思いから、「食育推進委員会」「食に関する検討委員会」「学校給食をよくする会」などが検討してきた<地元の野菜を給食に!>が実現した。
今年度九月から、生産者や農協の協力を得て、月に一度、古河市内で作られている野菜を、給食の献立に取り入れ、子供たちに提供している。 古河市古河地区では、全小中学校10校中4校が自校給食、6校が共同調理場での給食だ。共同調理場の老朽化に伴い、平成19年度には、小学校3校が自校給食に切り替わることが決まっており、中学校3校の自校給食への取り組みも検討されているらしい。 自校と共同調理場での給食作りという、過渡期にある古河市古河地区の学校給食の現状ではあるが、それぞれの立場で子供たちへの愛情は一貫している。 子供の成長を考えると、小中学校時代の9年間は、しっかりとした体格や脳をつくっていったり、体力をつけていく大切な時期だ。食が子供たちに与える影響は限りなく大きく、学校給食もその一端を担っている責任を思うと、安心安全な食材を使用し、栄養バランスのよい献立作りに力が入るのは、給食に携わっているものたちの当然の姿勢だろう。 政治的行政的なレベルでは様々な問題もあったのだろうが、現場の人たちや子供への食からの影響を考える人たちの熱意が、こうした<地元の野菜を給食に!>という取り組みを実現させてくれたのだと思う。 毎月使われる野菜を「給食だより」に載せ、生産者や畑の写真、作っておられる方の苦労や取り組み方などを、子供にもわかるように、市の食育推進委員会で紹介している。 畑の場所もわかるように、市の施設や大きな店舗の看板などが映り込むように写真を撮っている。子供たちが通学の時に、「ここのおじさんが今日の野菜を作ってるんだよ」なんていう話で盛りあがってくれたら、生産者、調理員、子供たちの距離が一気に縮まる。生産者の方々も、毎日畑の前を通る子供たちが口にしているということで、作業にもはりあいが出る様子。 一つの野菜を給食で使用するということだけで、地域に密着した様々な波及効果も期待できそうである。 生産者の粕谷政一さんとキャベツ畑 右上に市営野球場の照明灯が見える。 一面のキャベツ畑。一万五千株植えられている(畳一枚の広さに12個) 植えてすぐの苗はぐったりとしてしまうが、 その後水をやると、いきいきとして大きな葉をだし、成長する。 「人間も野菜も、苦労すると立派になる」と、お話してくださった。 【11月の野菜はにんじん】 生産者の内田光一さん 後に大型店舗の看板が見える。 にんじんの鮮やかな色がまぶしいほど。 約17アールの広さ。まびきをするだけでも大変だ。 青々とした美しい葉っぱが元気そうに風にゆれる。 仕事はいつもおくさんと二人三脚。 今年は雨が少ないため、野菜が特に美味しいそうだ。 豊作のため、値段が安いのが悩みのタネだとか。 それでも、みなさんが「おいしかったよ」と喜んでくれるのが一番と仰ってくださる。 <古河市の学校給食に地元野菜提供システム動き出す> 坂東市農業改良普及センターの記事(9/8) 今現在は月に一度だが、徐々にこうした野菜の使用を増やしていけたらと思う。茨城県は、全国でも指折りの農業県だ。ゴボウ・レンコンは全国一位、その他レタス・白菜・ピーマン・かぼちゃ・ねぎ・とうもろこし・にらなど、五本の指にはいる野菜は数え切れないほどだ。日本の台所では、茨城の野菜が大活躍している。全国で食べられている誇れる野菜たちを、給食で提供することに、なんの躊躇もないはずである。「地産地消」という言葉もなんだか手垢がついてきた感はあるが、住んでいる地域の食材を日々の食生活に取り入れることは、わざわざ提唱などしなくても、健康管理に役立つのは言うまでもない。毎月のこうした野菜の使用が増えるよう、今後の行政の取り組みに期待し、私たち調理員もよりいっそう心をこめて、子供たちの元気な笑顔が輝くよう、給食作りに精進していこうと思う。 来月は、「ほうれん草」。お米を作ったあとにほうれん草を育てるという二毛作を行っている“秋庭さん”を紹介。12月9日の「ほうれん草とポテトのソテー」で子供たちのもとへ届く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[給食室だより] カテゴリの最新記事
|
|