|
カテゴリ:不動産投資
アメリカの不動産市場、ある意味活気を呈している。 私の家の周辺でも、売却物件が右から左へ動いていて、私のクライアントなど、すでに3度も購入申し込みをしているが、そのたびに数件の同時申し込みがあって、比較して蹴られたのだろう。結果的に購入できていない。 しかし、これをもってアメリカの不動産市場が回復してきている、とはとても言えない。 というのは、これらの盛んな売買の中身に問題があるからだ。 その内容は?と見ると、すでにローン破産して銀行に抑えられているもの、不動産の税金を納められず政府所有となったもの、そして、売っても初めからローンの残額が返済できないと分かっているもの(ショート・セールという)の三つが大半だからだ。 まともに市場に出て、まともな価格で販売されているものはほとんどない。というより、まともな価格付けをしても売れないから、まともでない、つまり相当に思い切った値付けをしないと、上記のような物件があふれている中ではなかなか売れないのだ。 先週も一つオファーを出したが、すでに先客があり、交渉中だ、とのこと。 こういう場合、ほとんど最初の客に行ってしまうので、こちらに回ってくるだろう、という期待は捨てて、すぐに別の物件を当たっていた。 そして、今日、もう一軒の家を見て、その購入申し込み(オファー)を出す事に決定。 これで4軒目だ。 こうなると、もう売却希望価格など、あってもないようなもの。その価格の満額で申し込みをしても、ほとんど買える可能性はない。 つまり、みな満額以上の価格でオファーを入れるのである。 そうなると、問題は、どれだけ売却希望価格に上乗せすれば、たとえ何件もの同時オファーがあったとしても、その中で勝ち残っていけるか、ということになる。 一種のオークションみたいになっていて、売却希望価格というのは実質、最低入札価格みたいな感じになっている。 とにかく、「勝」たなければ意味がないし、同時に「高すぎる」値段で勝っても、これは本末転倒でもちろん意味がない。 まだまだ「安い買い物だった!」といえる値段で、しかも、いくつか重なるであろうオファーの中で最高のオファーを出す、という、互いに相反する条件を満足する、ぎりぎりの価格を提示しなければならない。 さて、今回はどうなるだろう? そろそろ決まって欲しいものだが・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[不動産投資] カテゴリの最新記事
|
|