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2007.04.27
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カテゴリ:絵画と詩



モネ『睡蓮』
モネ『睡蓮』リトグラフ

 

 
『希望にみちた天使』


のはらにも うみべにも
まちかどにも へやのなかにも
すきなものが あって


でも しぬほどすきなものは
どこにもなくて


よるは てんしとねむった


やまに だかれたかった
そらに とけたかった
すなに すいこまれたかった

ひとの かたちはすてて


はだかの いのちのながれにそって



                          詩集・クレーの天使より
                               詩・谷川俊太郎


リヤドロ優しき天使

リヤドロ優しき天使


きらきらきらきら


ある日、私は図書館の書架から、
この「クレーの天使」の詩集を手に取った。

挿絵は、全て
パウル・クレーの絵であり、
詩は谷川俊太郎が書いたものだった。

ページをぱらぱらとめくっているうちに、
クレーの絵に魅了され、俊太郎の詩は、
瞬時、私にとって必要なものとなった。

「クレーの絵本」「クレーの天使」の2冊を借りた。

この絵は、
最晩年のクレーが、手がうまく動かない難病にかかり
背もたれのある椅子に座り、

天使などの形を描いては、
床に画用紙を落とす事を繰り返したという。

詩人谷川俊太郎は、
その天使の絵に心を打たれ、詩集として出版した。


クレーの描く、さまざまな天使たちは、

決して、全てが、無垢だけでもなく、若くもなく、

美しくもなく、哀しみも、罪も、背負っている。

俊太郎の詩は、人間的な主題に満ち溢れていた。

天才画家クレーと、天才詩人俊太郎との

人間の生涯のつぶやきにも似た 
独創の絵と詩のシーンの連なりが忘れられず、

私は2冊を購入して、手元におき愛読した。

きっと、このさまざまな、天使たちの姿と言葉は、

私の年輪の、樹液の色を、絶えず変化させながら

いつまでも、こっそりと、ひそみ続けていくだろう。


「クレーの天使」
「クレーの天使」


前作・「クレーの絵本」
 

きらきらきらきらきらきらきらきら
「芸術は見えないものを見えるようにする」クレー




ノートノートノートノート

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Last updated  2007.04.27 21:32:07
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