[旅行記] ブログ村キーワード
次ぎに向かったのは、「光原社」
光原社は、
宮沢賢治の童話を、
初めてこの世に送り出した、出版社です。
若い宮沢賢治の夢を賭けた
「注文の多い料理店」は、
悲しいことに、「注文の少ない童話」
に終わってしまいました。
中央で、認められることのなかった
賢治の才能を認め、その純粋な人柄に惹かれていた、
文壇の作家たちの励ましの言葉、
自筆の絵はがきが、壁に展示されていました。
賢治は、この温かな言葉と絵はがきに
どれほど慰められたことでしょう。
冷たい風から逃げるように、ぬくもりのある
「可否館」へ。
お客のない、ステンドガラスの温かな光の中で、
ほっそりした美しい女性が、
一人でカウンターに立っていました。
少しして、背広を着た男性数人が、
一番奥のテーブルに座り、
小声で宮沢賢治の名を何度か囁き合い、
ノートを広げていました。
賢治の研究者の方達なのでしょうか。
壁には、「山下清」の絵が一つ。
みちのくを訪れたのだという実感と共に、
丁寧に心込めて挽かれた、
それは美味しいウィンナー珈琲を
いただきました。
庭の中は、美しい石畳み。
あちらにもこちらにも、古民窯がさりげなく。
今でも、「光原社」の中では、日本全国の様々な
アーティスト達の作品が定期的に展示される場所と
なっています。
はっきりと見覚えのある賢治の顔。
今や、宮沢賢治の作品は、日本を超えて、
海外にまで広く紹介されはじめています。
宮沢賢治の世界は、文学だけでなく、
宇宙、地質、植物、農業と、さまざまな分野を深く学び、
ヨーロッパ の中世の知識人のように、
統一された知識として、生き続けています。
いつもありがとうございます♪
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《只今、コメントをお休み頂いております。
ご訪問先へは、多々、足跡だけになる失礼をお許し下さいませ。m(_ _)m』