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シチリア島、パレルモのパラティーナ礼拝堂。 ビザンチン、アラブ、ノルマンという、 国際色豊かな文化を生み出した、中世シチリア王国。 17世紀、ドイツの文豪ゲーテは、 ここシチリア島を、 「世界で最も美しいイスラムの都市」と イタリア紀行の中で残している。 三帆マストの船に揺られながら、 嵐と船酔いの末に、やっとたどり着いた時、 ゲーテの見上げた地中海の美しい空。 9世紀、北アフリカのイスラム勢力に、 ナポリを制圧された後、シチリア島陥落。 イスラム王朝の首都は、パレルモに移され、 シチリア島にイスラム文化が開花した。 ノルマン王宮内にあるパラティーナ礼拝堂。 白い大理石に浮かび上がる、 豪華絢爛なモザイク画。 塩野七生氏は、 「ルネサンスとは何であったのか。」の対談集の中で、 シチリア王国を世界に知らしめた、 異色の皇帝フェデリーコ2世の存在こそ、 宗教の既成概念を打ち破り、十時軍の戦いを拒絶し、 当時の最高権威、ローマ教皇から、 2回も破門されながら、 政教分離思想を打ち立て、 その信念を貫き、異文化への理解と寛容によって、 イタリア・ルネサンスのいしづえを創った皇帝として、 熱く語っている。 フェデリーコ2世は、 ギリシャ語、ラテン語、ドイツ語、 フランス語、イタリア語、アラビア語を 完璧に書き話せた、当時最高のバイリンガル。 「王座の最初の近代人」と呼ばれ、 異文化への理解と寛容の広さには、 イスラム人も、尊敬の念を現しました。 そんなフェデリーコ2世の、 グロバールな価値観は、 キリスト教を一神とするローマ法王の眼には、 教会を脅かす反逆児としか写りませんでした。 あくまでも、平和交渉で、 聖地エルサレムに無血入城したフェデリーコ2世。 フェデリーコ2世の、 輝くばかりの知性にひれ伏し、 イスラムは『エルサレム国王』として冠を授けました。 異なる宗教と異文化を受容することで、 平和共存を目指した、シチリア王。 いつの時代も、歴史は人間によって作られる。 シチリアに咲いた、知性の大輪の華。 早すぎたルネサンス人、フェデリーコ2世。 現代も、 宗教戦争は終わることなく続けられている。
リヤドロ・ 自由への讃歌
絢爛なシチリア芸術、続いてお楽しみくださいね~♪ いつもありがとうございます 《只今、都合によりコメントをお休みさせていただいて おります。失礼を、先にお詫び申し上げます。m(_ _)m》 姉妹サイトも、 にほんブログ村・クリエイティブライフで、ご好評をいただいております。 ご愛顧に重ねてお礼申し上げます。(^-^) ↓
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Jose2812
リヤドロが大好きで、リヤドロミュージアムを創っています。大作の手作りミニチュアドールハウスも☆ イギリス縦断、地中海クルーズ、北欧4カ国の紀行文を、豊富な写真でお届けしています。心豊かな大人のロマンのひとときを、ご一緒に☆
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