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カテゴリ:シリアスな話
最近、寒い日が続いている。
忙しい日も続いている。 だから、私はオムライスを食べる。 ふわトロ卵に包まれたケチャップライス、またはバターライス。 その上にドミグラスソースでも、トマトソースでも 別に何でも良いが、ソースをかけて欲しい。 ソースに溺れているようなオムライスが私の好み。 行き着けのオムライス屋に足を運ぶ。 昼食を午後2時頃と習慣にしているので、店は比較的空いている。 お決まりの席につき、早速注文を済ませる。 疲れている時はやはり、オムライス。 これが私のいつものパターン。どんな栄養剤よりも効くのだ。 だから、名付けて『癒しのオムライス』。 人って何故、柔らかいもの、あたたかいものに心地良さを感じるのだろう? まるで、赤ちゃんがお母さんの柔らかくてあたたかいオッパイで安心感を得るように。 『カチカチでカピカピのパンが好き』という人がいるだろうか? しかし、『フワフワでホカホカのパンが好き』という人は多いだろう。 また、『コチコチでカチンカチンのご飯が好き』という人がいるだろうか? しかし、『炊きたてのふんわりご飯が好き』という人は多いだろう。 人は『柔らかさ』、『あたたかさ』を好むから? 『ゴワゴワなせんべい布団が好き』という人がいるだろうか? しかし、『干したてのフカフカな布団が好き』という人は多いだろう。 やはり、人は『柔らかさ』、『あたたかさ』を好むのだ。 なぜなら、『柔らかさ』&『あたたかさ』=安心感=心地良さ=癒し・・・ オムライスも柔らかいし、あたたかい。 一口いただくだけで、舌の先から喉の奥深くまで広がる ふわ~っとした風味。 また、喉元を通って胃にたどり着く過程で、 食道がほんわかするのを体験した人は多いはず。 食べかけのオムライスを前に、店内を見渡す。 ピーク時を外したから、私以外3~4人ぐらいしか客はいない。 ケチャップ・オムライスを食べている者もいれば、 オムライス・ドリアを食べている者もいる。 一気にかき込んでいる者もいれば、熱くて躊躇している者もいる。 各自、自分のペースでスプーンを口に運んでいるのだが、 皆とても顔付きが穏やかだ。 私の顔付きもきっと穏やかなのだろう。 見知らぬ者同士が同じ店内で、同じようなものを食べている。 私たちは、言葉を交わすことはないし、お互いの存在すら気にしていない。 しかし、そこには確かに共通の感情が流れており、 柔らかくあたたかいオムライスによって私たちは心身ともに癒されているのだ。 『柔らかさ』と『あたたかさ』から来る安心感、そして心地良さ。 たかがオムライスをここまで評価するなどかなり大げさかもしれないが・・・ しかし、疲れた時は、やはりオムライス。 そう、究極の癒し系メニュー。 それが私にとってのオムライスなのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月09日 22時25分18秒
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