|
カテゴリ:お説教くさい話
私が小学校2年生ぐらいの頃。
事件は、友人宅で起こった。 そちらのお母様がご親切に『カレーらしきもの』を振舞ってくださったのだが・・・ とんでもない味だった。 吐き出しそうになった。 どう頑張っても、飲み込めなかった。 なぜなら、『カレー』と思い込んで食べたものが異常に甘かったのだから。 幼い私は、どうしていいのか分からず、その場で大泣きした・・・ これが、その『事件』の概要。 さて、その謎の食べ物とは? 正体は・・・ ハヤシライス。 あの時のショックに似た感情を忘れられないまま、 20年以上という歳月が流れた。 その間、私が再びハヤシライスを口にすることはなかった。 が、しかし。 セカンド・トライというのは大切なもの。 一度『嫌だ、ダメだ』と思っても、再度挑戦すると、 自分の知らなかった世界が広がる。 そう言うことは、必ずあるのだ。 それが、ハヤシライスであれ・・・ つい最近の話。 初めて入った洋食屋でオムライスを頼んでみると、 なんとハヤシソースがかかっているではないか! しかも、ご丁寧に、大量にかけやがって~・・・ 一瞬、ムカッとした。 『大好きなオムライスに、なんてことを!?』 が、次の瞬間ふと考えた: 『何故、ハヤシライスをこれほどまでに嫌っているのだろう?』 そもそも、私の勘違いで嫌いになっただけではないか。 それも、一口しか食べていないのに。 最後までとことん付き合ってみて、出した結論ではない。 私はハヤシライスの何も知らないではないか! こうなると、食べてみるしかない。 そうだ、『もう一度』なのだ。 これぞセカンド・トライ!と意気込み、 その茶色いソースを口に運ぶ。 な、な、な、な、何じゃこりゃ~!!! 不覚にも、ジーパン刑事のような反応を。(←これ、20代前半の人、分からないかなぁ~・・・笑) その瞬間、私が今まで知らなかった『ハヤシライス・ワールド』が 舌の先から喉元を通り、五臓六腑まで、確かに広がったのだ! 気がつくと、目の前の皿は空っぽ。 ソースも一滴も残っていない。 美味しかった。 とにかく、美味しかったのだ。 お腹いっぱいでも、もう一皿食べたいほど・・・ 時には、『もう一度』の行動が大切なのかもしれない。 それこそがセカンド・トライというものだから。 それができなければ、『ギブアップ』ということではないか? 私の場合、セカンド・トライのおかげで、 食わず嫌いとおさらばできた。 そして何よりも、ハヤシライスの素晴らしい味を ようやく知ることができたのだ。 そう、セカンド・トライは大切だ。 セロリ、ピーマン、グリーンピースなどなど、 皆さんも今日あたり再度チャレンジしてみては? ついでに・・・ 途中で放り出した目標、諦めかけている夢、 伝えられずにいる気持ちにも、 セカンド・トライはどうだろうか? 気がつけば、『あら!楽勝~!』となるかもしれない。 もしくは、『うわぁ~!すごい、すごい、すご~い!』と。 まるで私とハヤシライスのように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月24日 21時46分00秒
|