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カテゴリ:東京の話
昨日、クラークリーさん主催の新年会に行ってきた abimeg です。
個性が強くユニークな方々が20名くらい集まった会で、とても楽しかった! (ところで、一番個性強かったの、誰だろう・・・笑) ということで『東京ストーリー第2弾』、いきます!!! ********************************** 『東京ストーリー第2弾:豪華マンション、そして事件!!』 六本木に行ってきた。 でも、遊びに行ったのではない。 夜に行ったのでもない。 仕事で。しかも、午前中に・・・ 私が向った得意先は、同じ六本木と言っても、 六本木ヒルズが位置する場所とは正反対のところに。 それに、建物の規模はこちらの方が比べものにならんほど小さいけど。 が、しかし。いわゆる高級マンションって言うやつよ。 ガヤガヤしている六本木のど真ん中にたたずんでいて、 住居として、また事務所として利用されている。 玄関前には木々などが植えられており、しかもきれいに手入れされていた。 一歩ロビーに足を踏み入れると、そこにはとても静かな空間が。 エレベーターも静かだし、なんてったって各部屋のドアには ゴールドのラインが施してあり、とってもゴージャス。 その日の訪問先は、こんな立派なマンションの一室にあった。 勿論、室内もとても素敵で家具のセンスも最高。 余談だけど、そこで出されたコーヒーはヘーゼルナッツの香り豊かで、美味でしたのぅ~! まあ、勿論。 あくまでも仕事でそこを訪ねたので、終始それに集中してたけど。 しかも、とても上手く仕事の話が進んだので私の興奮は、 そのオフィスを後にしてもなかなかクールダウンしなかった。 『いつか絶対、ここに住居を構えてやろう! 豪華マンションで暮らすなんて、しかも六本木に住むなんてカッコイイや~ん!』 そうつぶやきながら、そのマンションを後にした私。 駅に向かうため、足を進めた。 心がとても軽やかだった私の足取りは、心境と同調していた。 一つ目の横断歩道を渡り、二つ目に差し掛かった頃、目の前の信号は赤に。 やむおえず、足を止めた・・・次の瞬間! 事件発生!!! 私の腕を・・・ 誰かが・・・ グィッと引っ張った! しかも、ものすごい力で! 不意を付かれた私は、よろけながらも、どうにか体勢を取り直し、 この奇襲を仕掛けてきたヤツの顔を見た。 黒人の男性。 それだけでは、怖くともなんともない。 アメリカンスクール時代や留学中、私は様々な国籍の人と過ごしてきたから慣れている。 第一、黒人だろうが、白人だろうが、日本人だろうが。 宇宙人でないかぎり、ビックリすることなんてない。 が、しかし。 その人の目を見た瞬間、私の顔から血の気がす~っと引いて行くのを感じた。 人の目じゃない。 むしろ、死んだ魚の目。 それに、口角には白く乾いた泡がべっとり。 髪はフケだらけ。唇は、わなわなと震えているし。 この人、完全にイカれてる!!! 『ここは、知らんぷりを決め込もう。』 そう思い、私はひたすら信号機の方だけに目を向けた。 しかし、冷静さを装いつつも、心臓は爆発しそうなビートを刻んでいた。 こういう時に限って、信号はなかなか青になってくれないのよね。 すると、その人は私に:"You're beautiful..." (いや~、別に。あなたに褒められても全然嬉しくないから。もう、ほっといてくれ~!) そして、続けて:"Do you speak English?" (まあ、話しますけどぉ。一応、バイリンガルなので。) だが私は、英語を理解できないふりをし、とにかく反応しないと決めた。 しつこく話しかけてくるその怪しい男。 ひたすら無言の私。 しかし、『話せないふり、分からないふり』って結構難しいのだ。 無意識的にピクッと反応してしまうのよ、人間は。自分が知ってる言葉に対して。 その男は次に:『日本語、話せるんでしょ?』 (というか、聞かんでも分かるやろ!めちゃくちゃ話せそうやんかぁ~!) でも、とにかく無視を決め込んだ。 信号は依然と赤のまま。 すると男は、ようやく諦めたかのように私のそばから離れた。 が、立ち去る前に大声で:『英語話せない、日本語も話せない!ヘンな人だよ!』 え~っと、お言葉ですが・・・ ヘンなのは、どっちよ! 信号はようやく青になり、再び歩き出した私。 一番賢明な方法で対処できなかったかもしれないけど。 とにかく私、よく踏ん張ったと思う。 しかし、疲れた。非常に。それと、怖かった。とても。 さっきあれほど軽やかだったステップが、鉛のように重く感じた。 『いつか絶対、ここに住居を構えてやろう!』って言ったっけ、私?? 例え将来、豪華マンションを買えるほどリッチになったとしても。 何はともあれ、六本木はパス。 というか、しばらくは、行きたくないかも・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月20日 23時45分17秒
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