私は、小説が書けない

　　　　　

来年も、その勇姿を拝めると信じていました。コンディションが思わしくないとは知ってたけど、まさかそこまで深刻だったとは・・・

スポーツ選手の引退で、これほど寂しい気持ちになったのは初めてです。しかし、会見での「あなた」は、グラウンドでの「あなた」に負けぬほど立派でした。最後の最後まで最高でした。

　　　　　　　　　

松坂じゃないし、イチローでもない。世界レベルのスター選手ではないけれど、それ以上に輝く何かを持っていた赤星選手。だから、タイガースファンにとって「レッド・スター」はただ一人。あなたしかいないんです。その小さな体でいつも魅せてくれた「全身・全霊・全力・全魂」でのプレイ。その姿を見る機会がもう訪れないなんて、残念でなりません。

「スポーツ選手とは？」という問いに、その生き様で答えを示してくれてありがとう。本当に強い男は、優しい男なんだと教えてくれてありがとう。あなたが盗塁の数だけ贈った車椅子はきっと、大勢の方々の脚となり、役立っているでしょう。まるで、あなたの俊足に乗せられたかのように。

　今でもタイガースファンの心に焼きつくあの一瞬。それは、２００３年９月１５日の広島戦。赤星選手のサヨナラヒットで、優勝マジック１。その夜、マジック対象の別チームが破れ、１８年ぶりのリーグ優勝が決まりました。

引退のニュースを受け、星野元監督・現ＳＤのコメント。「足の速い選手だったのはもちろんだけど、ガッツにあふれた選手だった。男は体の大小で決まるのではなく、肝っ玉の大小で決まるんだよ。」

まったくその通りです。

９年間、夢と感動をありがとう！

きっと、いつか。必ず、甲子園に戻って来てください。縦縞のユニフォームにもう一度、袖を通してください。今度は、コーチとして。

赤星選手、大好きでした。これからも、ずっと大好きです。本当にありがとうございます。そして、お疲れさまでした！