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テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:中国ビジネス
弊社が主に扱う、自動車用フィルター製品の中国工場の場合、殆どの中国ローカル企業は低価格勝負の粗悪品を製造し、数えられるほどの外資企業が、主に海外向けで通常品質の製品を製造しています。 色々な工場を調べていくうち、少しずつ見えてくるのですが、以前は別の工場で一緒に働いていた、或いは協同経営者だった、という人々が、現在は社長として、方々に点在しています。 事務所勤務だった人もあれば、工場作業員だった人もあります。 この前まで、月給1000元(約1万5千円)の工場労働者だったのに、ある日突然社長になっていた、というのはよく聞く話です。 良い関係を維持して、お互いに自分では作っていない製品を購入し合い、共に大きくなっているところもあれば、激しく敵対関係にある会社もあります。 そして会社を飛び出し、独立するときには、必ずと言ってよいほど、社内情報、顧客、有能な社員を盗んで行きますね・・。 製品図面を持ち出し、翌日から同じ製品を作り始める、なんていう新工場もありました。 中国の人々、特に男性は独立志向が強く、社長にならなければ男ではない、という考えの人が多くいます。 社員として働く会社は、一時的な学校や、情報収集の場所と考えるのは、中国ではごく普通のことなのです。 日系工場などは、彼らにとっては一番の「起業予備校」なのかも知れません。 そういう理由で、日系企業に限らず、中国ローカル企業も、労働関係・人事関係では、相当疲れるようですね。 友人の中国人社長も、「中国の経営者は、世界で一番疲れる仕事」とよく嘆いています。 管理の優れたこの会社でも、やはり同じ悩みを抱えていました。 経済が発展しても、または政治的体制が少しくらい変わっても、こういう問題は中々解決出来ないように感じます。 中国の楽しいお話はこちら! 中国自動車業界の無料レポートはこちらから! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 17, 2006 10:55:04 AM
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