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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国ビジネス
先週、「中国では商社の地位が低い」というようなことを書きましたが、実際、中国にもたくさん商社はあります。 複数の工場で製造しているものを集めてくれるので、それなりに利用価値はあると思います。 (但し、全体的に製品の品質レベルは低いですが・・) 工場から直接買う方が安い、と考えるのが普通ですが、場合によっては、現地商社を経由した方が安い場合もありますよ。 というのも、工場直販の場合には、海外企業向けに価格を高く設定するところも少なくないからです。 国内の商社には、国内卸価格で出し、その商社が自社利益を加えても、工場の輸出用価格よりも低いということが起こります。 ですから、工場と直接取引をして、「やはり中国は安い!」と思っても、中国企業が買う場合に比べると、やはり格段に高い値段で買わされているのです・・。 しかし面倒なのは、工場の顔をして、実際には商社活動をしているところが、非常に多いことでしょうか。 同業者は互いに、誰がどの製品を作っているという情報を持っていますから、客先に対しては、まず「全部出来る!」と言っておいて、自分のところで作っていないものは、他社から購入します。 しかもそれを客先には普通言いません・・。 こういった場合、不具合が発生したときの解決がスムースに進まないことが結構ありますし、みんなが責任逃れをしてしまうこともあるんですね・・。 中には、自社工場を全く稼動せず、全製品を他社から購入して客先に販売するところもあります。 これは、一製品あたりの数量が少ない場合に多いです。 弊社でも取引ごとに、どれが自社製品で、どれが外注なのか、全製品を確認しています。 結局こうすることが、提携工場を守ることになりますし、継続的な取引が可能になると思っています(・・と、工場にも説明しています)。 逆に、商社として小さな事務所(又は社長の自宅)を構えるだけの企業が、客先に対しては工場を名乗り、工場見学をさせるときだけ、提携工場の表札を自社名に付け替えるということもやっています。 これは韓国でも多いと聞いたことがあります。 専門知識のある工場が、加工先として中国の工場を見るのであれば、そういった嘘や実際の能力を把握することは可能だと思いますが、そうでない場合、自分の目で確認し、たくさんの質問をして、本当に自社にメリットがあるのか、考えなければなりません。 いくら順調に見えても、「中国での仕事では、問題が起こる」ということを前提にしておいた方が、リスクを小さく出来ますから。 中国の楽しいお話はこちら! 中国自動車業界の無料レポートはこちらから! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 28, 2006 12:20:53 PM
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