|
テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:中国ビジネス
中国の会社で、多くの人が行きたがる部署は「購買」係。 どれだけ管理された企業でも、ほぼ100%、会社が認識している購買価格には、自社購買係の個人的なコミッションが含まれています。 「額にして僅かだから」と気にしない日系企業が多いかと思いますが、彼ら一般事務員にとっては小さくないお金。 仕入先と協力して、証拠が残らないよう上手に稼いでいます・・。 勿論、これは表立って認める訳にはいきませんが、スムースに業務を進めるために、やむを得ない場合が多いと思います。 社内で複数の担当者を使い、二社購買・三社購買をさせても、それら全てに担当者の個人的コミッションは入っているのですね。 これを是正するために、面と向かって指摘し、白状させようとすると、必要なものが買えない状況になることもあります。 社内の担当者が、故意に購買を妨害するのです。 ものにもよりますが、経営に影響の無い範囲でこの裏取引をやっているうちは、まだ良いものの、日本人の金銭感覚を利用して、とんでもない個人的利益を上げる社員もいます。 そして知らないのは日本人社員や本社社員だけで、現地の中国人社員は多くの場合、誰がどれだけ儲けているか、知っているんですよ・・。 私の知り合い(中国人)が勤める工場では、最近彼の工場の経営が危ういという雰囲気があるらしく、「次の給料、退職金が出ないかも知れない!」と考えて、購買の際に中間で抜く個人的利益を増やし、且つ、購買係以外の現場責任者たちまで始めたと聞いています。 周辺のデパートやスーパーマーケットの販売価格から、およその原価を計算してみたり、別の社員を使い、別の社名で仕入先に連絡して、同じものの見積もりを取ったりしてみて、研究が必要かと思います。 担当社員が、「モノによっては日本より中国の方が高い」という知識がある場合、被害が更に広がるかも知れませんよ。 中国の楽しいお話はこちら! 中国自動車業界の無料レポートはこちらから! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[中国ビジネス] カテゴリの最新記事
|
|