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テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:中国ビジネス
中国の、特に男性の多くは、「自分の会社を持つこと」が一つのゴールのように考えていますね。 能力のある人ほど転職を繰り返すと言いますが、これは雇用する側にとっては頭の痛い問題です。 形は同じように見えても、日本のような正社員として採用、というよりも、実際には一つ一つの業務に対する「請負」の形に近いと考えれば、彼らの行動も一貫して見えて来ると思います。 そのため、自分の希望部署・職種ではないところに配属されると、自分にとってメリットが無い、やりたい勉強が出来ない、とストレスを感じて、他に給料の高いところや、自分の希望分野で使ってくれる会社が見つかれば、さっさと転職してしまいます。 「会社は独立するまでの学校」と考えるからですね。 しかしながら、実際に中国で人材採用に関わった方はお分かりかと思いますが、彼らのスキルは決して高くありません。 初めから「自分の専門はコレ!」「自分はこの世界で生きていく!」と限定してしまうために、他のことを受入れず、自己満足の世界に浸っているパターンが大部分だと思います。 表面的な知識だけを知って、次々と職場を変わり、それを実績として勘違いして行きます。 これも中国企業の弱さの原因の一つだと考えますが如何でしょうか。 必ずしも当初望んだ部署ではないにせよ、まずは一箇所で広く・深く学ぼうとする日本人(今はそういう人も少ないかも知れませんが)の方が、途中で数回転職したとしても、結局は高いスキルを身につけているように思います。 そして企業としての力は、個人の力の差以上に大きくなっています。 こういった考え方や、目先のことしか見えない等は、頼れない政府や教育、社会環境が原因ですので、もう少し時間が必要なのかも知れません。 しかしながら、本当に優秀な人材が、会社に迷惑をかけながら、自分の能力も生かせないという状況は、見ていて辛いことです・・。 賢い経営者は誰でも出来るビジネスモデルを考える、と言いますが、中国における経営は、日本以上にそれを意識した方が良いかも知れません。 中国の楽しいお話はこちら! 中国自動車業界の無料レポートはこちらから! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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