|
カテゴリ:カテゴリ未分類
日曜日は客数が多かった。 なので、お食事所に来るお客さんが重なって、ご案内が遅れてしまった。 うちの旅館は、部屋ごとに食事場所が違うので、一組一組お連れするのだけれど、それから飲み物をだしたり、料理を説明したりで一気にこられると十分に目が届かない。
そんなさなかに起きたミスだった。 別注文を板長に伝えるのを忘れてしまった。時計を見ると、でてもいい頃合をだいぶ過ぎていた。 「いつまで待たせるんだ!」 年配のおじさまはカンカンだった。 「申し訳ありません。すぐお持ちいたしますので」 私は何度も謝った。 「まあまあ、でてくるんだから、そんなに怒ることないでしょ」と 奥さんがかばってくれた。私は申し訳なさでいっぱいだった。 仲間たちは 「しょうがないよ。大丈夫、頑張ろう」 と慰めてくれたけど、私はすごく気が重かった。これから、大将に報告しなければならない。大将は、私には異様に厳しい。差別が激しい人で、何かあると関係なくても私を叱る。 「いつもいってるじゃねえか。ちゃんと自分の仕事をこなせよ。なんで忘れるのか理解できねえよ。ただ注文をとるんじゃなくて、ちゃんと確認することが大事だ」 と、長々叱られた。 確かに言ってることは正しい。理解できる。 けれど、最近彼は朝仕事にこない。なぜかというと寒くておきれないからだ。それに品物を発注するのをしょっちゅう忘れる。 私が悪いのだけれど、そんな人に怒られるのはつらい。あなたもちゃんとやりましょうよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2002年02月11日 14時18分02秒
コメント(0) | コメントを書く |
|