カテゴリ:泥棒体験談
数日前から読んでいた、東野圭吾の『手紙』を、昨夜やっと読み終えました。
以前、毎日新聞の日曜版に連載されていた小説です。 強盗殺人を犯し服役中の兄を持つ、弟が主人公の話です。 連載中は、途中途中しか読んでないにも関わらず 内容にどんどん引き込まれていって いずれ単行本化されたら読もうと決めていました。 2003年に単行本化されましたが、すぐには読めず その間、私の身にも変化が起きました。 家に泥棒に入られて、犯罪被害者となりました。 誰もケガなどはしなかったのが幸いでした。 やがてうちの証拠から足が着き、犯人逮捕に至りました。 ある休日、警察はうちのそばまで、実況見分みたいな事をしに (正式には違う呼び方があるらしい) 犯人を連れてやってきました。 何のアポも断りもなく来たため、その時私以外の家族は庭で遊んでいました。 後に犯人が薬物常習者だった事もわかり、家族の顔を見られてしまった事を 私は酷く悔いました。 でも防ぎようはありませんでした。 警察が教えてくれなかったので。 逆恨みなんてコトバが頻繁に飛び交う昨今です。 そこで私は、万一の時子供達を守る為には、犯人の顔を知っておかなければ…と 勇気を出して裁判を傍聴しに行きました。 被告の父親が、証人として出廷していました。 私が見ていたら、被害者と知っているのかいないのか すごくふてぶてしい態度で、睨み付けられました。 この親にしてこの子あり、とはよく言ったもんです。 結局犯人は執行猶予となり、今もうちから車ですぐの所で暮らしているはずです。 私はそういう星の下なのか、今までも何度か変な被害に 遭ったりしてましたが、(その話はまた追い追い書かせていただきますね。) 裁判を傍聴したのは初めてでした。 今はいい経験になったと、何とかポジティブにとらえるように努力してます。 こんな事もあったので、この本を読み終えて 様々な感情が湧き上がりました。 それにしても、この主人公の生き方はとても清々しいものがあります。 なかなか現実は、こうはいかないでしょう。 シリアスな本を読んだのは久々の事でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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